今回、オガ娘集会に参加したのには理由があるのです。
どうやらわたしは、記憶を無くしているらしい。
わたし自身は全く見に覚えがないのだけど。
「物心をつく前から記憶を無くしている」と
教えてくれた人がいたのだ。
物心つく前に記憶をなくしていても、
無くしてない時とあまり大差がないような気もするが・・・・。
まぁ、細かいことは置いておこう。
「お前には双子の姉がいる」
記憶を無くしていることと同時に教えてくれたこと。
同じオガ娘、
ひょっとしたらこのオガ娘集会に来ているかもしれない。
・・・・。
まぁ、記憶は戻らないわけで、
ぶっちゃけると、会えなくてもいいかという程度だったが。
それより鮫の方には誰も突っ込まないのか?
驚いてたのはわたしだけだったような気がする。
どうやらオガ娘集会のカオス具合は、鮫が跳ねてる程度では
びくともしないらしい。
歯牙にもかけないといったほうが正しいかも知れない。
まるで路傍に転がる石ころのように、鮫は無視されていた。
【双子の姉をなんなく見つけてしまいました】
いや、ほんと。
なんというか、感情の起伏が全くありませんでした。
わたしにとっては鮫のほうがインパクトが大きかったです。
姉の方もポカンとしてました。
はい、そうですよね。
双子なんですから、あなたも記憶にございませんよねぇ?
「姉さん、鮫見ましたか?驚きますよね普通?」
「あ、見ました。そうですね、驚きました」
ぎこちない会話だったが、
同じところに驚いたりしていたので、少し嬉しかった。
とりあえず一緒に写真を撮りましたが、
姉もわたしも、お互いの連絡先を聞くこともなく
わかれました。
どうやら、うっかりなところもそっくりなようだ。
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つづかない。