むかしむかし、とある小国の出来事・・・ということにしておきます。
皆様は、未来王の伝説をご存じでしょうか。
ご存じない方がほとんどだと思います。
ご存じの方はすごいです。本物の予言者かもしれません。
細かく説明したいところですが、長くなるのでできるだけ簡潔にお話しします。
とある鎧を身に着けた聖騎士とそれにまつわる逸話です。
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<王を呼ぶ声>
王よ
私を王と呼ぶ声が聞こえました
それが始まりでした
王よ
どこから聞こえる声なのか
深く地の底から聞こえてくるような
私の内側から響くような
王よ
しつこいです
私は王ではありません
ただのパラディンです
災厄の王よ
目覚めよ
<戦え 戦え 戦え>
ここがどこなのか
あれが何なのか
そんなことより早く確信したことは
あれは私だ
ということでした
あんな化け物が私?
という疑問が続いて湧いてきて、
嫌悪感を覚えたのですが
その嫌悪感の正体が
自分自身への嫌悪感
だということに気づいて
私はすぐにその化け物の自分と
戦うことを決めました
<夢>
現実の私は
寝ているのか起きているのか
わからない状態になりました
化け物の私と戦っている場所が夢ならば
そうでない場所が現実ということになりますが
次第にその区別をつけることはできなくなりました
でも、どちらの場所でも私は戦っていました
化け物の私を倒せたことはありませんが
そうでない敵は何度も何度も倒しました
最初は倒していい敵と
倒してはいけない敵が
いたように思いましたが
今ではもうわからないので
敵は全部倒しています
<永劫の進化>
一つわかったことは
あれは未来の私だということです
私はあんなものにはなりたくありません
だから戦います
戦い続けて、あれを倒します
そうすれば、私は自分を取り戻せると思います
そのために強くなります
もっと強くなります
誰のために
何のために
そんな理由があった気もしましたが
細かいことは思い出せないので
とにかく強くなって
いち早くあれを倒しますので
信じて待っていてください
でも
待ってくれているという
あなた(あなた方?)とは
誰なのでしょう
忘れてしまってすみません
思い出したら謝ります
なのでもっと強くなって
いち早くあれを倒しますので
信じて待っていてください
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以上、未来王の鎧について簡潔に説明しました。
いかがでしたか?
なんとなく知っていた話でしたか?
どちらにせよ、皆様が楽しめたのなら幸いです。
王も頑張って進化を続けることでしょう。
今日も明日も明後日も
1か月後も半年後も
1年後も10年後も1000年後も10000000年後も・・・