べべの冒険日誌

３月も終わろうとしているのに肌寒い夜だった。
今日はドレアムリベンジの日。
いつもより早く仕事を切り上げ帰宅。家族は春休みで実家に帰省中。無言でドラクエを準備しながら過去の敗戦を思い返していた。

３度の敗戦。

戦いを重ねるごとに内容は良くなった。これまでの反省を活かせば今日はいける。そんな期待を抱きつつログイン。

フレンドが速攻でルームチャットで挨拶してくる。
そっとルームチャット非通知ボタンを押した。

相手をしている暇はない。

まだ8名パーティーを集めることができていない。

人を集めねば。

かきおきの募集にレスポンスしてくれたフレンドが数名インしていた。出発まで30分もあるのに暇なのか時間厳守なのか。
きっと俺のために貴重な時間を割いてくれたに違いない。いつもインしてるような気もするけど、気のせいさ。

手伝ってくれそうなフレに声をかけ何とか8人集まってもらった。
さあ、パーリィナイのはじまりだ。
災厄討伐時に使った定型文ですべる。オーケーいつも通りのノリだぜ前たち。

構成は魔4僧3道1
ドレアムまでの道中、どうぐ使いのマカロンぶっぱ厨がテンションアップのビートを刻む。
それに応えるように魔法使いたちも魔法をぶっぱ。

このパーティーノリノリである。

マカロンいらなくね？とか考えちゃダメだ。

雑魚を一瞬で消し炭に変えながら突き進むが最後の雑魚でハプニングが起きた。というか、前回も同じところでつまずいており、またハプニングが起きた。魔法を棒立ちぶっぱしているせいで、敵の範囲攻撃で壊滅したのだ。

アホかwチンパンジーでもまだ学習するぞw

立て直して雑魚撃破。

ドレアムとの対峙にこぎ着けた。

初挑戦者がいたのでノープランでゴー。開幕で壊滅させられる展開だったが、見事な連携で立て直したあとは安定していた。
ドラキーがでてくるまえに、名前が黄色に変わった。ここから本番だ。
敵の行動パターンが変わる。猛烈な火力でパーティーが崩され、1、2分ダメージを与えられない時間もあった。

討伐猶予時間の半分を知らせるドラキーがチリンチリンと能天気な鈴をならす。
崩され、立て直して、ダメージをあたえる作業を繰り返す。


いつまで続くのか。

パーティーに焦燥感が出始めた頃、ドレアムの名前がオレンジに変わった。

あと少し。

更に激化する敵の猛攻に、こちらも本気で対応する。

残り1分を知らせるドラキーが現れた。もうヤバイ。
とにかく撃って撃って撃ちまくれ。
ドレアム戦で空回りぎみだったマカロンぶっぱ厨が覚醒。
魔法使いもそれに応える。


何秒たったのか。

とうとうドレアムが膝をついた！

やったか！？

左下の自分のターンを表す選択肢が消えない。なんでや？時間切れ？周りを見渡す。



爆弾岩wwwおまえかwww


こんなとこで終われるかwww


撃て撃て撃て撃てえwwwとにかく撃てwww


爆弾岩が砕ける。

みな雄叫びをあげた。べべもリアルで雄叫びをあげそうだったが、近所迷惑なのでやめた。
討伐時間を確認すると20分2秒であった。

ドラマチックな展開だが本当の話。長文になったのでこの辺で。


P.S.
なんで時間過ぎたのに大丈夫だったのか話題になったとき、あるフレはこう言った。

「運営さんが見逃してくれたのさ」