ガタラ住宅村10197丁目。アリスとシオンと僕の3人は、長くこの地で暮らしてきました。最近は3人のプラコンも増えて、賑やかにしておりました。
「で、なぜ今さら転居ニャか。」
ガタラの地に生まれ、ガタラの地に住まい、ガタラの地に骨を埋めるつもりだった。しかし、僕はこの日、一大決心をしたのである。
「ねえねえ、なぜニャか。」
アズランの地に移り住むことに決めた。引っ越しは困難を極めた、なにせ、家の中を一度まっさらにしなければならず、荷物も全て運び出す必要があったのだ。友人のウルフに助けてもらいつつ、なんとか転居の用意ができた頃には、なんだか感慨深いものがあった。
「で、なぜニャ。」
引っ越す時のルールとして、今雇っているプラコンは解雇することが決められている。管理者と話し合ったが、やはり決まり事とのことで、新しい土地で新しいプラコンを探す必要があった。アリスたちと別れるのは正直辛い。しかし、仕方がないのだ。
「ねえねえ聞いてるニャか。」
アズラン1475丁目7番地の土地を購入した僕は、区画内に生えている雑草を刈る。そしてここに、二階建てのタワーを建設することにしたのだ。新しくこの場所を、狼商工会の本部として設立する。新たな旅が始まるのだ。
(9/14 資産90万)