「あ、毎度。ってかエルトナバザー初めてで、ちょっと品物見せてくれる?」
「はいはい、どうぞどうぞ。」
「・・・てかさぁ、ずっと思ってたんだけど、バザーってものすごく効率のいい商売じゃないかって思うのよね。」
「はぁ?」
「普通はさ、商売やるったら店借りーの、商品仕入れーの、ロスとか型落ちになったら廃棄しーのでしょ?人件費とか宣伝はこの世界にないから省くとして・・・。」
「はぁ・・・。」
「バザーってさ、それがないのよ。店舗はあったりなかったりだけど、大概預かり所も一緒にあるから家賃は折半。仕入れは冒険者が勝手に持ってくるし、預かり期間過ぎたら返品だからロスは出ない。」
「はぁ。」
「本来は倉庫に一番カネかかりそうだけど、○次元ポケット的なもので無制限に預かれる。バザーの仕事は上前をピンハネするだけ。最低でも出品料の10Gは保証されるわけだよね?」
「ちょっと何言ってるかわかんないですね。」
「何が言いたいかっていうとさ、リスクがなくて、一番儲かる仕事だと思うのよねえ。ああ、どこぞの錬金屋も繁盛してるみたいだけど、ありゃちょっとさ、難アリだから私がやるかったらやらないねえw」
「なるほど、言いたいことはわかった。でもちょっとお客さんいいですか?」
「はい?」
「そ う い う こ と は グ レ ン で 言 え !」
-あとがき-
エルトナバザーはグレンバザー出品数の1/4
全大陸で一番の在庫数の少なさです。
仕事してるとわかりますが、忙しいよりヒマのほうが人間、疲れます。