「でじまさん、大変なことになっちゃった。」
『はい?また何かやらかしたのですか?』
「えっと、ざ・・・・・雑誌の取材だって!!」
『あぁ、コンビニなどに売っている恥を切り売りする雑誌ですか?』
「違うって!ええっと、私のバーに取材の話が来ちゃった!」
『またまた、そんなうまい話が世の中にあるわけないでしょ?』
「それがあるんだって!」
『はいはい、寝言は寝てる間に言うものですよ。』
「いやだから!電話来たんだって!会社の方から!」
『本当ですか?』
「マジです。」
『こうなっては仕方ありません、ボロは出さないようにしま・・・。』
「でじまさん?」
『アナタの人生、ボロだらけですね。むしろそれを強調してみては?』
「そこをなんとか、全うな人間に見えるように・・・。」
『ムリです。』
「えぇぇぇぇぇぇぇ・・・・。」
『開き直りましょう。』
「えぇぇぇぇぇぇぇ・・・・。」
『そうそう、そういえばどうしてアナタの所に取材の依頼があったのですか?』
「それは・・・。」
『それは?』
「名前が面白かったんだって。」
『あー・・・・・・。』
(・・・ま、どうにかなるでしょ。今までもどうにかなってきたし。)
‐あとがき‐
こんにちは、札幌ススキノで『札幌煙管ひいじいcafe』というバーを経営しているひいじいです。
穴場カフェや隠れ家バーなどを紹介しているぶらんどマガジン社さんの『HO』という雑誌の取材を受けました。
最初はこんな小さい店に取材が来るなんて何かの嫌がらせか新手の詐欺だと思いましたが、ガチでした。
こんなこともあるんだなぁって思った今日この頃です。