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聖銀のもふもふ

プロメテウス

[プロメテウス]

キャラID
: GT942-415
種 族
: ウェディ
性 別
: 男
職 業
: バトルマスター
レベル
: 102

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2D動画 静止画
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プロメテウスの冒険日誌

2017-08-09 22:25:14.0 2019-06-09 21:02:50.0テーマ:その他

『光の王子と闇の王子』2話  それぞれの闘い

城内が騒然とする。
悲鳴が上がり、逃げ出す人々もいれば、困惑して立ち尽くす者と様々だ。

キィーーーーーーン

金属音が鋭く鳴り響く。
我を忘れたシャルドネが、もう一人の自分に向かって剣を振り降ろしていた。
無我夢中で何度も何度も斬りかかる。
意図も容易く受け止められる相手の禍々しい剣から
迸る血が、シャルドネの頬に紅い斑点を作る。
それが、余計に彼の冷静さを奪っていった。

「・・・はっ!シャルドネ!!」

我に返ったクラックスが弓に手をかけたその時
鋭い痛みと共に、身体を何かに縛りつけられた。

「ダぁ~メ。
  感動の再会なんだからぁ~。手出し無用よ」

甘い声が耳元で囁く。
ぶるっと身震いがして、血の気が引くのを感じた。
魔女だ。まさか本当に実在するとは!?
上半身を鞭で縛り上げられつつも、器用に蹴りを回し入れる。
ヒラリとかわされるも、離れる事が出来た。

「ちゃんと約束通りに来てあげたでしょう?
  歓迎してよね」

想像通りの怪しくも美しいその魔女は、楽しそうに笑っている。
自分が今まで研究してきた魔法の根源との突然の対峙による心の高鳴りが
激しくクラックスを襲っていた。

「父上!母上!」

まだ温かいままの身体を抱き起こし
唯一兄弟で母と同じ金色の髪をした第二王子ヨシミが、声を荒げていた。
従者を呼び適格に状況を把握し、指示が出来ていたのは彼だけであった。
逃げ惑う招待客の安全な場所への誘導。
混乱の最中、負傷者も出ている。
剣をぶつけ合い荒ぶる双子の弟達と、魔女を相手に睨み合う兄。
兄弟を止めることは、自分には出来そうにない。
今自分に出来る事は、この惨状をこれ以上広めない様にする事だった。
騒がしい城内で、声が枯れるのも構わず叫び続けるしかなかった。

「アナタ、良い眼をしているわね。
 そういうの、好きよ!!」

杖から放たれる火の球を避けながら、クラックスは鞭を振りほどいた。
壁を使い驚く脚力で華麗に宙を舞いながら、雷の宿る矢を魔女に放つ。
避けてもビリッと電撃が襲いかかってくる。

「ちぃ・・・」

この男を甘く見ていた訳では無かったが、強い。
賢者として名高いクラックスだが、弓の使い手としてもかなり有名である。
遊んでやろうと思っていた魔女だったが、気が変わった。
眼の色が変わる。
その異変に気づいたのは、シャルドネと戦っていた男だった。

「全く・・・」

交えていた剣の力をふっと抜き、よろめいたシャルドネのみぞおちを
思いっきり蹴り上げた。

「っう"ぐ!?」

視界が遠のき息が出来ない。
その場に悶え倒れ混むシャルドネを一瞥し、男はサングラスをかけた。
視界の先に見える巨大な煮えたぎる炎の塊を眺め、溜め息をつく。

焼けるような灼熱の熱気が辺りに漂う。
そんなものを放たれたら、今ここに居る誰もが危険にさらされてしまう。
魔女の狙いは自分。クラックスは辺りを見回し
咄嗟に人気の少ない場所に駆け込んだ。
魔女から解き放たれた炎の渦が迫ってくる。
肌がじりじりと焼ける。
覚悟を決めた。その時

「くらおおおおおおおおお!!」

何処からともなく大声がしたかと思うと、クラックスの周りを光の壁が包んだ。
魔法を弾き返す"マホカンタ"だ。
間一髪で魔法は跳ね返り、魔女目掛けて襲いかかった。
物凄い火柱がごうごうと上る。
クラックスが目を向けた先で、親友は白い歯を見せて親指を立てていた。
火柱が消えた跡に魔女の姿は無く、男の姿も消えていた。
恐らく混乱の最中、逃げて行ったのだろうという事でその場は落ち着いた。
国が静まりかえる中、誰もがシャルドネ王子の声に耳を傾けなかった事を
後悔する他ないのだった。

「邪魔しないでえええ!!」
「頭を冷やせ。落とされたいのか?」

抱き抱えられながら暴れる魔女を、男は冷たくあしらう。
悪魔の羽根を生やした二匹の魔物に運ばれながら
今は暗い海の上を飛んでいた。

「プロ、もう良いのか?」
「あぁ、とりあえず今回の目的は果たした」

金髪の蒼い瞳の悪魔が、プロと呼ばれた男の持つ魔剣に目をやった。
もう片方の紅い瞳の悪魔はふぅんと頷きながら
暴れる魔女を押さえるのに必死になっている。
四人が向かう先には、血の様に赤い大きな月が不気味に浮き出ており
妙に静かな黒い海が、その月を映し揺らめいていた。
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