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聖銀のもふもふ

プロメテウス

[プロメテウス]

キャラID
: GT942-415
種 族
: ウェディ
性 別
: 男
職 業
: バトルマスター
レベル
: 102

ライブカメラ画像

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プロメテウスの冒険日誌

2017-10-11 13:55:27.0 2019-06-10 10:49:43.0テーマ:その他

『光の王子と闇の王子』6話  町の実態

クラックスは宿屋を飛び出し、町を駆け回った。
思い当たる所は全て探し、町の住人に話を聞くが
手がかりは何も無い。
まさかミイラ取りがミイラになるなどと。
ある場所で、彼は足を止めた。
残るは、昨日立ち寄ったこの酒場だけだ。
この頃にはすっかり昼下がりとなっていた。
店内へと足を運び、昨日と同じ席にクラックスは腰を降ろした。
暫くして踊り子達が躍りだし、がやがやと賑やかになっていく。
すると、聞き覚えのある声が耳に飛び込んできた。

「マスター!!とりあえずビール!」
「兄さん!!」

クラックスは椅子を勢いよく倒して立ち上がった。

「ん?何だよ。
  やっぱりクラおも呑みたかったんじゃねぇか」
「何を言って!兄さんを探していたんでしょう?
  急に居なくなるなんて」
「はぁ?疲れてんのか?まぁ、呑もうぜ」

何食わぬ顔で昨日と同じ席へ座り
相変わらず踊り子に夢中になるぺけにに
大きな溜め息をつきながらも
見つかって良かったとクラックスは心底安堵した。
踊り子達が躍りを終え、今日も観客達のいる
テーブルを回って、チップを受け取っている。
彼女達はこうして生活を支えているのだな。と
疲れきった眼差しで眺めていた。

「あら!こんなに頂いても良いのかしら?」
「可愛い子ちゃんには奮発せんとな!!」

隣に視線を移すと、またまた踊り子の少女に
金貨を数枚渡す、ぺけにの姿が目に留まる。

「ちょっとお邪魔するわね。私はぴかよ。
  お兄さん達、旅のお方?見ない顔ね」

慣れた様子でスルッと二人の間に入ってきた
踊り子のぴかが、マスターに声をかけ
酒を持ってきてもらうと乾杯をしようとした。

ん?
何かがおかしい。

「いや、待ってください。
  昨日お嬢さんとはお会いしましたよね?」
「あれ?私ったら、えへへ。そうだったかな?
  ゴメンね!とりあえず乾杯しよ!」

舌をちろっと出して可愛らしく笑う踊り子の少女と
にやにやと笑ってこちらを見るぺけに。
聞こえてはいないが『ナンパ成功だな!』と
口がそう言っている。
グラスを高々とあげた瞬間、クラックスは
自分の腕に何か違和感を覚えた。

「ねぇ、ちょっと。ぴかだけズルいわよぉ~!?」
「カッコイイお兄さん二人も独り占め?」

昨日同様、他の踊り子の二人も席にやって来る。

「この子達は、ぴゅうとショーよ。
  ご一緒しても良いかしら?」
「もちろんや!マスターがんがん酒持ってきてや。
  クラおも湿気た顔しとらんと、パァ~となぁ!」
「兄さん、少し席を外します。
  皆さんはお気になさらず楽しんでいてください」

クラックスは少女達ににこりと微笑むと
足早に手洗い場へと向かった。
個室へ入り、震える手で腕をまくる。

「ま、まさか!?」

腕にびっしりと書かれた自分の筆跡の文字。
『今日で何日目だ?』と
書かれた場所に棒線が何本も引かれている。
それを数える限り、今日で21日目!?
貧血にも似ためまいがクラックスを襲う。
服を脱ぎ捨て、書かれた文字を辿っていった。
『記憶が消されている』
『同じ日が繰り返されている』
『結界が張られ町に入れても出ることは出来ない』
この町にいる者は、全員囚われているというのか?
自分宛に体に書かれた文字から
今の状況をある程度把握出来た。
完全に罠にはまってしまったようだ。
『いつから記憶が途切れているかを考えろ』
『兄さんを追え』
これが最後となっているようだ。
選択を間違えれば、記憶を消され
振り出しに戻るということなのだろうか。
さて、どうしたものか。

「すいませ~ん!まだですか?」
「はっ!!」

外から声をかけられ、我に返る。
服を慌てて着直し、苦笑いで個室から出てきた。
待っていた男は愛想良く笑って
ボタンのかけ違えを教えてくれる。

「ベタすぎてあまり言いたく無いですが
  お兄さんのお連れさん。死相が出てますよ」
「何だって?」
「俺は、旅する占い師フェルマー。
  今しがたこの町に着いたばかりでしたが
  あなた方が気になってねぇ。
  何かお困りのご様子とお見受けしましたが
  俺で良ければ、手伝いましょうか?」

突如現れた怪しげな人物に戸惑いつつも
最後の望みと捉えるべきか、はたまた新たな罠か。
しかし、今日この町に足を踏み入れたとなれば
新たな犠牲者となってしまうのは目に見えている。
クラックスはこの町の実態をフェルマーに話し
脱け出す方法を考える事に決めた。

「連れの兄ちゃんは
  夜中何処へ向かっているんだろうか?」
「『兄さんを追え』とはそう言うことか」

二人は夜に落ち合い、宿屋からふらふらと
出てきたぺけにの後を見つからないように
追いかけて行ったのであった。
一体この先に何が待ち受けているのか
知るよしも無い。
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