魔法の迷宮で出会った謎の戦士達…
彼等はスライムの哀戦士と呼ばれるスライムを愛し過ぎた成れの果てだと言う…
僕はスライムの哀戦士達を打ち倒し新たな哀戦士に迎えられてしまった??
無理矢理スライムの哀戦士として覚醒させられた僕の前にナビゲーターを名乗るレモンスライムが現れ初代スライムの哀戦士に会うコトになった……
ゴツイモンスター「ゴロンゴロン…おみゃ~さんが新たな哀戦士かえ?」
僕はその巨大な姿に圧倒されつつも…「あ…貴方が…初代哀戦士ですか?」と聞いた……
初代哀戦士「そうだゴロン!ワシが初代哀戦士だゴロン!!」
すられもん「初代様!!こちらは新たな哀戦士モンスケ様ですスラ」
初代哀戦士「ゴロ~~ン!!そいつはめでてゃ~のう!!新たな哀戦士が誕生するのは何年ぶりかのう?」
僕は「スライムの哀戦士について知ってるコトを教えて欲しい…」と言った……
初代哀戦士「ゴロン?おみゃ~さん哀戦士のくせに何も知らんのかえ?」
僕は「無理矢理スライムの哀戦士にされたうえにナビゲーターも全然教えてくれないので何をするのかもわからない」と言い「すられもん」を睨んだ。
すられもん「面目ないスラ…」
初代哀戦士「ゴロンゴロン…全く近頃の若いもんは何も知らんのう~仕方ない教えてやるゴロン……まずスライムの哀戦士とはスライムを愛し過ぎた者の成れの果てだゴロン…実はワシも昔はもっと小さくてイケメンだったゴロン……グスン」
なんと!?初代哀戦士は泣きながら語り始めた??
僕は「つ…つまり…スライムを愛し過ぎた為にその姿に??」と聞いた。
初代哀戦士「その通りゴロン…スライムをあまりにも愛し過ぎた為にスライムとは対極の無機質なゴツイ身体になってしまったゴロン…」
僕は何て恐ろしい…と思い「今すぐ哀戦士を辞めます!!辞めさせて下さい!!」と言った!!
初代哀戦士「それは無理だゴロン…使命を果たすまでは哀戦士は辞めるコトが出来ないゴロン」
僕は「じゃあ使命ってなに?」と聞いた。
初代哀戦士「ゴロンゴロン……(焦)」
なんと!?初代哀戦士は焦り始めた??
僕は「も…もしかして…し…知らないの?……」と聞いた…
すられもん「そんなハズは無いスラ!初代様が知らないハズは無いスラ!」
初代哀戦士「も…勿論だゴロン……哀戦士の使命とは…」
一同は固唾をのんで初代哀戦士の言葉を聞いた。
初代哀戦士「し…使命とは……(焦焦)…ど…努力によって得られる習慣だけが善である……ゴロン」
すられもん「さすが初代様スラ!深いスラ!!」
僕は「それはカントの名言だろ!!」と言った!!
初代哀戦士「と…とにかくスライムの悲しみと残念さを背負い戦うゴロン!答えは哀しみの中だゴロン!!」
すられもん「つまり初代様は残念モンスターであるスライムの代わりに深い悲しみを背負いながら戦うコトが哀戦士に課せられた使命だと言いたいスラね?」
初代哀戦士「その通りだゴロン!!」
僕は「無理です…早く元に戻して下さい」と言った…
初代哀戦士「心配するな!おみゃ~さんなら必ずやれるゴロン!!溢れるスライム愛を力に変えるゴロン!!さあ!耳を澄ますゴロン!今日も新たに誕生した冒険者達に真っ先に殺されるスライム達の悲しみと残念な想いが伝わるハズだゴロン!!」
僕は思った…そんな想いは嫌過ぎる……と…