スライムの哀戦士として偉大?な一歩を踏み出した矢先…
哀戦士のナビゲータースライム「すられもん」が深夜になり突如姿を消した??
結局「すられもん」は朝になっても戻っては来なかった……
宿主「お客さん?そろそろチェックアウトの時間ですよ~別のお客さんの予約も入っているので…」
僕は「すられもん」が戻って来るのを信じて待っていたのだが…宿がチェックアウトの時間になったので仕方なく部屋を引き払うコトになった。
宿主「え?連れのレモンスライムですか?そう言えば真夜中に慌てて外に出て逝くスライムみたいな影を見た気がしますが…お連れさんかどうかは暗かったので……」
どうやら「すられもん」は真夜中に宿を出たらしい??一体何があったのだろうか??
捜索願を出そうかと思ったが果たして警察がスライムの捜索をしてくれるだろうか?それともココは冒険者としてのキャリアを生かして自分で探すか?友プク(友人?)のツイハギ達「何でも屋」に捜索を依頼するか?色々と考えを巡らせていた時…不意に僕に話しかけて来るプクリポがいた??
女プク「お待たせしました!!」
僕は会ったコトも無い女プクに話しかけられて「えっ??何処かで会ったコトが??」と聞いた。
女プク「何を言ってるんですか?ずっと一緒だったじゃないですか??」
僕は「会ったコトも無いんだけど…」と答えた。
女プク「酷い…何処までも付いて逝くって言ったのに……グスン」
なんと!?女プクは泣き始めた??僕は目の前で繰り広げられる身に覚えの無い展開に混乱した??
宿主「お客さん!!修羅場は勘弁して下さいよ~!!他のお客さんに迷惑ですよ!!」
ぼ…僕は取り敢えず宿を出て「君は何者?」と聞いた…
女プク「本当にわからないんですね?…まあ無理も無いスラ」
スラ??何処かで聞いた語尾だ…と僕は思った……
すられもん「ナビゲーターの「すられもん」ですよ~姿が変わったので気が付きませんか?」
僕は「!!!???」……「すられもん」の仰天変化に驚き言葉が出なかった!!!
すられもん「どうやら地上に蔓延するスライム達の悲しみと残念な想いの影響で姿を維持するのが大変みたいスラ…ココでは哀戦士のナビゲータースライムは仕えるマスターと同じ種族に変異してしまうみたいスラ」
僕は「って言うか…君は女の子だったの???」と聞いた!!
すられもん「何を言ってるスラ?どこからどう見てもスライム娘スラ」
僕は思った「スライムの性別なんて見た目では全然わかりません」…と……
すられもん「さあ!スライムの哀戦士としての戦いが始まるスラ!!」
僕は「それで?まず何処に逝けばいいの?ナビゲーターなんでしょう?指示してよ」と聞いた。
すられもん「………(焦焦)」
どうやら姿が変わっても相変わらず何をすべきかはわからないみたい……
すられもん「と…とにかく…適当に冒険しながら戦うスラ…」
僕は「普段とやる事は全然変わんないね…」と言った……
すられもん「スライムの哀戦士は細かいコトは気にしないスラ!!」
例えシリーズが変わっても決して変わるコト無い永遠の最弱モンスタースライム……
そんな悲しくも残念な想いはスライムを愛してやまない哀しい戦士達を生み出した……
今日も世界の何処かで誕生する冒険者達により数多のスライム達がその儚い命を落とす…
それはあたかも幾星霜の間に繰り返される悲しくも残念な定めであるかのように……
僕の目の前に突如現れたナビゲータースライム……
彼女のゴーグルが哀しくも残念な光を放っているかのように思えた。