いろんな家を取っ替え引っ替え試したが どれもしっくりは来なかった。
「違う…何かが違うんだよな」
家を前にしてモンスケは自問自答していた。
井戸の家から始まり ツリーハウス スモールタワー メルヘンの家 テラス付きの家 童話作家の家 グランゼドーラ酒場 メルサンディ酒場などなど……
「相棒どこが気に入らないんだ?」
悩むモンスケに相棒であるスライムの すらりんが問いただした。
「どの家もプクリポサイズじゃ無いんだよな」
「当たり前じゃねーか!世の中プクリポだけじゃねーんだぜ!他所様のプクを見ろ!ドアノブにすら届かない背丈でも仕方なく折り合いをつけて生きてんだぜ!我儘言うんじゃねー!そこに座れ!!」
「はあ……」
モンスケは すらりんの前に正座させれ説教された。
(スライムに説教されるプクリポ??)
そして 数日後……
「も…モンスケ様…不動産屋の方が…」
「え?不動産屋?」
専属メイドのポアンナが不動産屋を紹介すると彼は名刺を差し出しクルリと一回転をして前髪を掻き分けた。
「フッ 負け組不動産のパールです」
パールと名乗る不動産屋は更に指パッチンをすると背後に家が現れた。
「家をお探しとか?信用と実績の当不動産であればお気に入りの一軒が見つかるかと フフフフ」
彼はそう語るとバク転をし前髪を掻き上げたので すらりんはポアンナの袖を引っ張りつつ小声で言った。
「おい あの動きに意味があるのか?」
「さ…さあ…動く度に髪をセット…し直して…大変ですね…」
パールと名乗る不動産屋はナルシストな動きでモンスケを指差し答えた。
「百聞は一見にしかず まずはその目で家のご確認を」
「はあ…(どこの国の言葉??)」