ここは闇の領界の一角、暗黒空間と呼ばれる場所・・・
枯れた葉っぱと空ビンが無数に散らばる異質な場所の物語・・・
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「ここが最強のポ●モン、ダーキンフォーが住むという暗黒空間か・・・」
オレの名はゲルゲ。
ポ●モンマスターになるためレンダーシアを飛び出した、ごく普通の少年。
4年間の旅を経て、いくつのもトーナメントを優勝する程の力をつけてきた。
「最強のポ●モンが暗黒空間にいる」
この情報を入手したときは胸が震えたさ・・・
こいつを倒すことが出来れば、ポ●モンマスターを胸を張って名乗れるんだ・・・!
『ギャオオオオオオオオオオオォォオオオォオォオオォオオオォオォオォォ!!!!』
さいきょうの ポ●モン ダーキンフォー が 暗黒空間から 飛び出した!
「こ・・・こいつが最強のポ●モン、ダーキンフォーか・・・!」
「見せてやる・・・この4年間で培った実力を!いけ!マメチュウ!」
『に“ゃ”あ“あ”あ“ぁ”ぁ“ぁ”あ“あ”あ“ぁ“!!!!』
こいつはマメチュウ、俺の相棒さ。
4年前、アグラニタウン付近で捕まえた、最初のポ●モン。
ポ●モン図鑑にも載っておらず、聞いたこともない技を覚えるコイツには戸惑いを隠せなかったが、今ではマブダチのマメチュウ。
「行け!マメチュウ!『こころをへしおる』こうげきだ!」
『耐性装備あるからキラポンいらないよと言ってすぐに』
『マヒって封印されて混乱する』
『そんな切なさを詩に表現した新曲です、聞いて下さい』
『バンド名:テリーと愉快な仲間たち』
『新曲・・・「はい、大竜玉の欠片あげる」』
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「およそ20分の死闘の末、ようやく勝つことができた・・・」
「やったな!マメチュウ・・・?」
「おや?マメチュウの様子が・・・?」
『ギュルルルルルルルルルルルルルルルル・・・』
「もしや・・・進化!?」
『ぷおおおおおおおおぉおぉおぉぉおおお!!!』
「!?!?」
なんとういことでしょう~
あの可愛らしい姿が~
進化によって下半身が際どいヘソ出しルックになり~
半裸にもかかわらず無駄に空気抵抗の多そうな格好に~
『ウェ~イ!イェア!ヒュー!』
『ウェイ?』
『ウェイ!ウェイ!ウェ~イ!!』
「・・・」
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オーキド博士「それではこのポ●モンを預るぞ」
ゲルゲ「解剖でも何でもして頂いて構いません、科学の発展に犠牲は付き物です」
『誰かー!!誰かぁーー!!!』
糸冬
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制作・著作 豆