こんにちは。
前回のエルガトーラの言動から、こいつぁただのモンペでは無いなとも思ったので、少しだけあまりに印象の悪い彼女の弁護をしよう。
どちらかと言えば嫌いだが。
あまりに平等主義だったイーヴは、ゼクレスの貴族に疎まれていた。
そのイーヴを亡くした彼女は、アスバルが魔王として育つまであまり出来の良くない弟とその代わりをしなければならない。
だが、アスバルは父イーヴと同様に、ティアに憧れては平等主義などを謳いかねない。
そうすれば、ゼクレスで何が起きるか分からず、レイジバルスを扱えるアスバルだってイーヴの二の舞かもしれない。
だから、私が王となれば良い。私しかいない。弟には到底任せられない。アスバルが王になれないなら道具として使おう。
それで、大魔瘴期を乗り切るのだ。
(もしかするとこの裏には、「頼るものが無かった」ネグレクトを受けた幼少期の経験が、アスバルに対する過度な支配を生んだ可能性がある)
彼女はきっと、アスバルが最初から立派な魔王になろうと精進していれば、物凄い厳しいだけの母で在れたのかもしれない。
イーヴがいれば、また違っただろう。
水槽に映った自分の姿に全く臆する事無く、「自分の死がアスバルを王とするが、このままではアスバルは自分を助けようとする。私がやる必要がある」と即座に判断した彼女は、アスバルを激昂させる様に絶縁を言い放った。
母として、最低の言葉だとは思う。
だが、本心ではない。
魔力等しか見ておらずとも、自慢の息子であった事には違いないのだ。
何と、強いのだ。
常人であれば、自分の姿を見た瞬間に発狂して然るべしであるというのに。
彼女は、最期に「魔王アスバルよ……」と言い残して死んだ。
思うに、彼女は精神的に強過ぎたのだ。
だから、他の者の心が分からなかったのかも知れない。
ゼクレスを想ったその一点だけは、認めざるを得ないだろう。
アスバルの言う通り、激しい女性であった。
その感傷は脇にどけて、2つの国の報告をしに魔仙卿の住処までやってきた。
するとユシュカが現れ、「俺魔王として頑張る。お前が大魔王になれ(意訳)」と言ってきた。
だからならねぇよと言いたいところで、魔仙卿に裏に呼ばれた。
衝撃の真実が明らかになった。
これによって、主人公は大魔王にならざるを得なくなった。
やだなぁ……アンちゃん……。
とりあえずアスバルに挨拶回りに行くと、試練を受けさせられた。
法則が分かればただの質問である。
最後の石版には、ちゃんと全てを救うと何度も宣言しておいた。
ヴァレリアは、「私と戦え」と言った。
私のコロ装備は、一時期の氷結乱撃時代に備えて飯達人無しで氷耐性が50%を超えていたので、寧ろアスバル第二形態のが強いまであった。
そして、アンちゃんが修行不足なのが分かった。まぁ、王女だから城に詰めてるのは仕方ないね。主人公みたいに謎の世界を渡り歩いていないからね。
帰ってくると、またユシュカがイルーシャが拐われたという。
ユシュカがいながらイルーシャを拐えるのは他の魔王程度であり、その彼らも動機が見つからないから何かおかしいと思った。
イルーシャを探しに暗黒荒原を走って謎の城に突っ込むと、ヘラクレスオオカブトが芸術活動をしていた。何か座りたくない椅子があったのだ。
イルーシャはそれを微笑みながら見ている。
やはり、イルーシャの拐われた詐欺であったのだ。
もぐらが言っていた、ユシュカが用意している建物とはこれのことだろう。
案の定、そう言い始めた。
ユシュカは、大魔王就任のお祝いとして城をくれたのだ。
ローンだろうか、ショバ代がかかるのだろうか、税は向こう有利なのだろうか……商人に借りを作ると後が怖い。
そして、城の名前は主人公の名前となった。
元よりかっこいい名前なら問題無いだろう。
エックス君もギリギリ大丈夫だ。
だが、私の城は、厳つい見た目をしてえのころ城である。
微妙に力が抜ける。
無事戴冠式を行っていた矢先、「この先何があっても~」と告げた魔仙卿が、魔瘴魂グヴィネーロを召喚して、戴冠式を打ち壊した。
恐らく、このまま戴冠してしまうと主人公に何か影響があるようなまずいことがあったに違いない。
どこか街中でグヴィネーロにそっくりなオブジェを見たことがある。
魔仙卿はまたもや失踪し、Ver.5.2は終わったのだった。
次回予告でアンちゃんのパワーアップが取り上げられていたが、まさか主人公を倒す訳では無いと信じたい。
これまで順当に王族の知り合いを増やしてきたがとうとうここで自身が王となってしまった。
軍隊も領民もいないお飾りの位ではあるが、主人公が一声掛ければあらゆる時代のあらゆる国が挙って集結すると考えると、これこそ最強と呼べるのかも知れない。
皆様、長々と失礼しました。