それは俺たちが魔塔にチャレンジした時のこと。
俺→スパスタ
まりお→けもの使い
どんちゃ→盗賊
アミル姉さん→黒いゴミ袋のバットマンコスプレ略してバットマンコ
見ただけで分かるようにもう絶望的な構成であるが我々は「やられる前にやればいい」と考え僧侶を入れなかった。
俺たちは開拓者だ。フロンティア精神の塊だ。
クソ しょくぎょう で いこうぜ!
一番の問題児まりおが最初に言ったこのセリフ、後に俺たちは塔制覇まで3時間もの時間を費やすことになる。
※まりおだけ容量が8ビットなので漢字が使えません
まりおさん、みんなが真面目に戦ってる中で何ふざけた格好してるんですか!
グラサンいらないでしょ室内なんだから!
しかも武器がムチじゃないですか!
まりお の こうげき!
キャットバットに11のダメージ!
まりお「クソが!」
最初は強いと思っていたムチ、進めば進むほど与えるダメージは小さく隙はデカくなる。
ダメージが与えられず、ふざけた格好を怒られたまりおはメンタルが弱くなり、せっかく寝かせた敵を起こすというヘマをする。
「まりおのやろうが!」
「あいつです!まりおがやりました!」
いつしか、まりおがヘマをすると報告されるようになっていた。
ヘマしてなくてもこの一言で全部まりおのせいになった。
まりお「クソが!」
で、塔を登って行ったある時、まりおがついにムチを手放した。
これには驚いた。
なにせ俺も一緒にムチを使っていたのだから。
叩き出される一桁のダメージに抗いムチを極めんとしていた矢先の出来事だった。
俺は言った。
「裏切りもの!」
まりおも言った。
「ムチよえーんだよ!」
俺はね、まりおさん。
ムチが弱いかどうかを聞いてるんじゃないんですよ。
自分で決めた志をそんな簡単に捨てて大剣に走るなんて、あなたいつからそんな軽くなったんですか?
俺はね、まりおさん。
弱くてもいいと思うんですよ。
ただそうやってすぐ投げ出すのは良くないと、そう言いたいんですよ。
あなた、あんなにムチにこだわってたじゃないですか。
初心を、塔をちょっと登っただけで忘れるんですか?
あなた言いましたよね?
「クソが!」って。
その弱いムチと、すぐ物事投げ出すその弱い心と、どっちがクソですか?どっちもクソでしょ。
まったく、見損なったぜ。
仕方ねぇ、俺がまりおの分まで旅芸人で盾ヒーラーやってやるよ。
ムチなんか俺には合わねーぜ!
いいか?まりおがムチをやめたから俺もムチをやめるんだぞ?
これは仕方のないことなんだ。
だからつまりこういうことだ。
「まりおのやろうが!あいつがやりました!」
「まりおのせいです!」
今後はまりおへの教育プログラムを見直し、ちゃんと首尾一貫した行動のとれる人間に育てていこうと思います。
まず最初に熟女が好きという気持ちを忘れない為に「還暦熟女モノ」を借りてきましょう。
みんなが見ています。
みんなが応援してくれてます。
あなたはまだ若い。
まりおさん、生まれ変わるなら今ですよ!