ヨルヲの冒険日誌

「　キミ、最近、なんか変わったね　」



良い意味にも

悪い意味にも

どっちにも受け取れる言葉






本当の名前も

顔も

知らない


なのに私の何を知っているの？





たしかに

この世界限定での付き合いでは

入ってくる情報は少ないです






最近来る時間が遅くなったね

あまり日誌を書かなくなったね

書置きの内容が前と変わってきたね







ましてやこの世界ですら

あまり会話もなく

一緒に組んで遊ぶ機会もない







なのに何で私の事が分かるの？












でも、薄れていく接点の中でこそ

何となくですが気付く事だってあるのだと思います





確信はないけれど

言葉では表現できない違和感



その違和感に気付いたとき

正直なにをしてあげられるわけでもなく

ただただ、モヤモヤが大きくなるだけ











「　最近、キミらしくないよね　」











私らしいって？

僕らしいって？

俺らしいって？









何も知らないくせに











じゃあ、教えてよ


一人で抱えてたら分からないよ











ただのゲームの中だけの繋がりなのに

何言ってるの？



あまり干渉しないでよ

もう放っておいてよ











本当にそう思ってる？

本当に誰も自分を理解してくれないと思ってる？

そんなにいい加減な付き合い方をしていたと

今まで遊んできた時間、１秒も楽しくなんてなかったと

そう思える？










こんな世界だからこそ

本当の自分を知らない相手だからこそ

打ち明けられることだってあるのだと思いますよ











少なくても

私の知っているキミは

変な気なんて遣わなくて

そんなにつまらなさそうな感じもなくて





一緒にいて

一緒に遊んで

一緒に話して




もっと楽しそうだった


もっと楽しくしてくれた











勝手なことを言いますが


それが私の知ってるキミらしさ











戻れないなら

もう一回始めればいいのです







直接伝えるのは

照れてしまうけれど




こんな私でいいなら

いつでも付き合いますよ









なんて思った


今日も雨が降っています