【悲しくとも腹は減る】
「それ、うまいだろ?」
「うまい」
「まあ、生きてれば、なんとかなるさ」
「もう一杯くれ」
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既に結果の発表もされていますが、日誌に書くのをすっかり忘れてました!
賞にはかすりもしませんでしたが、日誌を期待してくれてる方もいるとのことで(うれしい!)、つらつらとメイキングも書こうと思います。
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食べるっていいですよね。どんなにつらい毎日でも、ご飯を食べなきゃ生きていけないですし、おいしいものを食べてる間だけは、つらい毎日をひと時忘れることもできます。
そんな一瞬を写真にできないかと考えて撮りました。
写真を構想するにあたって、下敷きにした作品が2つあります。
1つは中島みゆきの「蕎麦屋」という曲。
世界じゅうがだれもかも偉い奴に思えてきて
まるで自分ひとりだけがいらないような気がする時
突然おまえから電話が来る 突然おまえから電話が来る
あのぅ そばでも食わないかあ、ってね
(蕎麦屋/中島みゆき)
主人公と友人との掛け合いの中、ふっとした一言で心が動かされる一瞬が見事に切り出された名曲です。
この曲が大好きなので、いつか蕎麦を食べるしぐさで写真を撮ってみたいと思っていました。
もう一つはくるりの「三日月」という曲です。
この曲のPVが面白くて、中華料理屋で飯を食ってる光景がひたすら流れるという、曲の内容とは全く関係ないものなんですが、それが不思議と、物悲しくて優しい曲調に合ってるんですよね。
この2曲を繰り返し、繰り返し聞きながら、自分ならどんなシーンを撮りたいかなあって、うんうん頭を捻って作ったのが、上記の写真です。
実際にできた作品の設定とは直接関係ないのですが、この2つが下敷きになってるのかなあと思います。
タイトルとコメント文については、あまり説明的にならないように気をつけました。
撮り方についても特に説明することも無いんですが(汗)
いつもはほぼドワ男だけで撮っているのですが、今回は食堂の主人役としてオーガ男に登場してもらいました。この写真には見下ろすような眼差しがほしいなあと思って、ちょうどハロウィンイベント期間で他種族に変身できたことから、サブキャラのでんでんをオーガに変身させて撮りました。
実際にはカメラのフレームに収めるために座るしぐさをさせているのですが、座っているように見えないよう、立膝が見えない角度に調整しています。
ハウジングのセットはこんな感じです。簡素でしょw
正直なところ、これでほんとに賞を取る気があるのか?と言われると申し開きのしようもないのですが、僭越ながらおいらにとっては、賞を目指して切磋琢磨することも、自分が好きだなあという写真を追い求めることも、どちらも等しく価値があると思っています。
なので、これからもこんな微妙な作品を撮り続けると思いますが、いつかその両方が同時に実を結んだらいいなあと、ぼんやり夢見ているのです。
このため息が 君に届けば
きっと誰よりも 悲しむのでしょう
街のざわめきも 行き交う船も
それぞれの想いを乗せてゆくだけ
(三日月/くるり)
ではでは、長文失礼しました。