【僕が生まれた村】
闇の領界の生活は過酷だ。大地に実りは無く、瘴気は体を蝕む。
何ゆえに苦難を負うのか、天の塔は何も語らない。
「でも、ここが僕達の生きる世界なんだ。ほら、きれいだろう?」
月明りが少年を照らし、その頬を蒼く染めた。
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という感じで応募しました。
今回はナドラガンドの風景、風習などがテーマとなる新機軸の写真コンテストです。
どの領界もきれいな風景がたくさんあるのですが、おいらは最初から闇の領界で撮ろうと思っていました。近未来的な要素のある世界観や、悲しくも幻想的な風景が好きですし、それにドワーフ神に縁深い領界ですからね。
さて領界をどんな切り口で撮るか、ここは多くの方が悩んだところじゃないかと思いますが、おいらは闇の領界で生活する「人」を切り口とすることにしました。元々おいらは人に寄った作品が多いですしね。
カーラモーラ村の人々と改めて話してみて、村の片隅に佇む少年が気になったので、彼と冒険者のふれあいのようなものを題材にしました。
過酷な環境に苦しんでいても、自分が生きる世界を肯定する気持ちもやはりあるんじゃないかな、いや、あってほしいなと。そんな思いを持って生きる人たちを想像して撮りました。
正直なところ、絵的な迫力としてどうかな…と思って撮り直しも考えたのですが、やっぱり自分が撮りたいと思ったテーマに勝るものはないなと思うので、今回はこれで行くことにしまっす!