今回は反省・反省会の効果と学習についてです。
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個人的な意見として反省会はとてもお勧めします!
なぜかというと、学習は結果の知識(ノァレッジ・リザルト)は早ければ早いほど学習効率が上がるからです!勉強における復習とはちょと違うので注意です!
結果の知識というのは、ボス戦で言えば「敵の行動見てから行動しよう。」とか「範囲技は基本的に離れてよけよう。」とかそういった反省ですね。 反省から出た知識は意識下に置かれるため、想起(思い出す事)も以前より早く起こりやすくなります。想起が早いということは、それに対する準備も早くなり戦闘中の余裕も生まれやすいという事ですね。意識下にないということは不意を突かれることと同じことなので対処が間に合わないことや、全滅になりかねないミスを起こしやすいという事になります。
先日、チームの反省会の後に「反省に出たことを確認したい!」とおっしゃっていた方が居られましたが、非常に有意義なものでしたので感動しました!
反省会で出た知識は意識下に置かれることでその反省点に対して大脳が過剰に反応を示すようになります。その結果、慣れを待つよりも圧倒的に早く身に付くという訳です。なので、1戦ごとに反省点を述べてやっていくのもいいかも知れませんね。ただ、反省や注意は注意点に意識を集中させすぎるという面もあるので、各々がやりやすいと思ったやり方をやっていくといいと思います。やりにくい事や不満は受容されにくいため身に付きにくいです。勉強もやれと言われるより自主性においてその効果を最大限に発揮します。
前の記事で不快な刺激に関して少しだけ触れましたが、逆に快刺激はどうなのか。というと、快刺激は基本的に学習効率を高めます。褒められて伸びるというのは快刺激によってより強く記憶として脳細胞(海馬)に定着するからです。
お互いに称賛しあって互いに相乗効果を与えていったほうが、精神的にもパフォーマンス的にも良い結果を生みやすいです。(傾聴と肯定が大事)
続いて学習についてです。
学習には主に3つの段階があります。
・宣言的段階
・知識の翻訳
・手続き的段階
この宣言的学習段階というのは、魔法の種類や特技、その特性を掴むことがこれらに入ります。また、対策が必要な技などの知識も宣言的学習に入ります。
続いて起こるのが知識の翻訳です。
これは今まで得た知識を解釈なしで使える段階。なのですが、ざっくり言うと慣れです。
最後に起こる手続き的段階は自動化が起こった段階です。自転車を漕ぐときに左右の足の位置を気にしながら自転車を漕いでいる人はいないと思いますが、この段階ではすでに自動化が起こっている状態です。自動化が起こっているからこそ、携帯を弄りながらや歌を歌いながら運転ができる訳です。
学習に対して慣れという言葉がありますが、こちらは主に小脳の働きが大きいです。
小脳の働きは、運動の調整・平衡覚・筋肉の緊張度などを主に行っています。
自転車の運転やテニス・バスケなどスポーツは小脳の働きが大きいです。天才的なセンスの持ち主は小脳が発達している事が考えられます。
また、小脳にはフィードバック制御とフィードフォアード制御というのがあります。
ちょうど昨日はカーリングの中継を見ていたのでカーリングに例えてみましょう。
石を投げる人の小脳は運動の前段階の調整が大きく働いています。このくらいの力でこの角度で投げるのを決めるのが運動前の調整。(フィードフォアード)そして、氷面をこする人は石の勢いや角度などを目で見て判断し、目から入った情報から氷面をどれくらい擦るかを決める。こちらが運動後の調整です。(フィードバック)
これらをゲームやスポーツに応用するならば、まず回数をこなす必要があると考えます。
小脳の調整は私たちの意識とは無関係に行われるので回数をこなせばこなすほど小脳が勝手に修正を行ってくれます。
〇次のまとめは至極一般的なものですが今回の解説でなんとなく理由が掴めたのなら幸いです。
・複数人との反省会を行う。
・とにかく回数をこなす。
・記憶を長くとどめるには褒めることや褒められることも大事。
複数人と反省を行うのは誤った知識を正す機会が得られやすいので複数人との意見交換は必要と考えています。
とにかく回数をこなすのは宣言的学習効果と慣れ、自動化が起きるようにするためです。
最後に、お互いに称えあい相手の意思を尊重することで場の険悪さを避け、それぞれが気持ちよくパフォーマンスができるようにしていくことが必要と考えます。
今回も最後まで読んで頂き、ありがとうございました!
次回は肩こりなどの身体機能面について触れていきたいと思います。