ある日、私は恋をした。
そう、あれはよく晴れた昼下がり。
いつものようにナイスなポーズを決めていたら
突然、上からパンチラ…もとい、彼女が降ってきた。
この瞬間、私はパンチラ…もとい、彼女に恋をした。
ツレナイ表情を浮かべる彼女に私は連日猛アタック。
なかなか私の恋心は彼女に届かない…
(少しでも届くようにと、階段を登ってみたがダメだった)
こんな日々を幾度重ねただろうか…。
そしてあの日、ついに…
なんと、ついに彼女の心に私の恋心が届いたのだ!
彼女など、もう私にメロメロで顔面がハートになるほどだ。
ハッピーすぎて空をも飛ぶ勢いだ。
はっはっは、私は空を飛んでいる。
幸せとは不可能を可能にしてしまうほどの力がある。
今なら出る気がするぞ!
待っていろ、しにがみきぞく!
なぜだ…狩れども狩れども…
転生シャドーノーブルが出ない…。
ふと気付けばすでに討伐数が700匹を超えている…。
私はポッキリという音が周りに聞こえるほど
心が折れ、 帰路についた…
というところで目が覚めた。
あぁ…あのパンチラ…もとい、女性は私が描いた妄想だったのだ。
そうだ、この私が女性にモテるなんてことはないのだ。
…ふと、気になって討伐手帳を見てみると…
なんということだ、しにがみきぞくの討伐数が700を超えている。
あれはやはり夢ではなかったのだろうか…。