ネルゲルが神妙な顔をしていたので
話を聞いてあげてみると…
どうやらジュレット住宅地のとある家に
恐ろしい幽霊が出たらしく、怖くてたまらないそうだ。
私はお化けなんてオカルトは信じていない。
彼の見間違いだったということを証明し
彼がまた再び落ち着いて冒険者と戦えるよう
私は調査をすべく、教えられた住所の家へと向かった…。
部屋に入るとシャレオツな素敵ということ以外、
何も問題はなさそうだが…?
とりあえず写真を一枚撮ってみるとする。
どうせ、何も写らないとは思いつつもパシャリ。
………なんということだ…
さっきまで何もなかったはずなのに……
私の後ろには悲しげに首をもたげた二人のウェディが…
しかし、このままではネルゲルさんがボスとして
威厳ある強さを発揮できなくなってしまう。
私はもしもの時のために持ってきた魔除けの武器を手にし
意を決してウェディ目掛けて武器を振り上げる…!
えいやー!
アーッ!
ウェディの凄まじい断末魔の叫び。
そう、彼らは私の手によって昇天したのである。
二度と迷い、この世に現れるでないぞ。
そして、幽霊がもういないとネルゲルに伝えたところ
とても嬉しそうに巨大化して歓迎してくれた。
威厳を取り戻した彼は私の仲間に討伐され
闇の煙となって天に昇っていきました、とさ。
おまけ
舞台裏(笑)