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ビギナーズラック

ジュセ

[ジュセ]

キャラID
: XZ412-052
種 族
: プクリポ
性 別
: 女
職 業
: 魔剣士
レベル
: 124

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ジュセの冒険日誌

2015-08-27 23:07:42.0 2015-09-03 00:28:28.0テーマ:その他

【ジュセの旅行記】  一日目① 出発

「ジュセー、はやくはやくー!」
数時間しか眠れず、痛む頭に賑やかな声が響き渡る。
体を起こして目を開けると、そこには両手にカバンを持って、余所行きの服に着替えた準備万端のシュピが立っていた。
「急がないとー!遅れちゃうよー!」
「ちょっ、まだ大丈夫だって…。ゆっくり準備させてよー…。」
せっかちなシュピの声援を受け、私は身だしなみを整えた。朝食を食べる余裕すら与えられず、シュピに半ば外へ押し出されるような形で出発した。
外はまだ薄暗い。予定よりも大分早く出ることになってしまった。
「もう。早く行っても、列車の予約時間まで大分待たされちゃうよ。」
私は馬車の中で、かろうじて家から持ち出したパンを齧りながらぶつぶつ文句を言う。
「いいもーん。ジュセと一秒でも長く外出したいしー。」
「じゃあ昨日、一秒でも長く寝かしてほしかったなぁ。」
半目でシュピを見つめると、えへへーとごまかし笑いをされた。



アズラン駅に到着した頃には、辺りは明るくなっていた。
やはり列車の時刻までは大分時間があった。これはチャンスと、ベンチに座って少し眠ろうとしたが、シュピが駅を見て回ろうと言ってきた。
最初は放っていたが、そのうち子供のように駄々をこねだした。周りの視線が痛かったので、私は折れて付き合うことにした。
「人たっくさんー。みんな仕事なのかなー。」
きょろきょろと、落ち着きなく辺りを見回しながらシュピが言う。
「ふふー。みんな仕事に行くなか、わたし達は遊びに行く…。なんか、優越感にひたれるよねー。」
今の私は、絶対に仕事前の人だと思われてるだろうな。と、心の中で呟いた。
「むー。ジュセ、テンションひくいねー。」
反応が薄くてつまらないのか、私の顔を覗き込んで言う。
「睡魔にはどうやっても勝てないよ…。今日はまだまだ、予定があるんだからさ。お願いシュピ、ちょっとだけ寝かしてぇ…。」
泣きそうな顔でシュピに懇願すると、もー仕方ないなーといった感じで、しぶしぶ了承してくれた。
……結構眠っただろうか。
何やら、言い争いの声が聞こえてきて目が覚めた。老人の声と、聞き慣れた気の抜けた声。
はぁ、嫌な予感がする。



「こらー!おじいちゃん、割り込んだでしょー!」
「ほほ、お嬢ちゃん。まぁこの駅弁の名前を見てみるんじゃ。」
「えー…。やきにく弁当でしょー?」
「そうじゃ。焼肉、焼肉定食、すなわち弱肉強食。非情なる意志でライバルを蹴散らすことが出来た者にだけ与えられる駅弁なんじゃ。お嬢ちゃんはハングリー精神がちと足りんかったのぅ。」
「うー、それっぽいけど、ぜったいちがう気がするー!」
二人の間に割って入る。
「ちょっと、どうしたの。」
「ジュセー!このおじいちゃんに最後の駅弁買われちゃったー!」
シュピが老人を指さして言う。
「おっと、付き添いのお嬢さんかね。ま、今回の失敗を教訓に、次回頑張るんじゃな。では運命の線路が交差するとき、また会おう!」
そう言うと、老人はそそくさとその場を立ち去った。
「わーん、ジュセー。」
「もう、向こうについたらもっと良いもの食べられるんだから。駅弁ごときでわーわー言わないの。」
半泣きのシュピに、代わりにカムシカせんべえを買ってやると少し落ち着いた。
「おっと、そろそろ時間だね。シュピ、列車が来るよ。行こう!」
私はシュピの手を引っ張り、早足でホームへと向かった。



「わー、おっきいねー!」
列車、大地の箱舟を見て感嘆の声をあげるシュピ。さっきの事はもう忘れているようだ。
「世界中を走る列車だからね。それだけ頑丈なんだよ。」
今回は隣駅のカミハルムイ駅まで乗る。隣駅といっても2時間は掛かるし、車窓からはエルトナの自然を堪能できるため、物足りなさは感じない。
私達は列車に乗り込み、切符に書かれた番号の座席へ座った。シュピも続いて隣に座る。
数分後、音声案内が流れた後、列車が動き出した。
「動いたー!ね、ジュセ。動いたよー!」
大声をあげて喜ぶシュピ。そして再び私たちに痛い視線が突き刺さる。
「そりゃ、動かないと旅行にいけないじゃない…。」
冷静に突っ込みを入れる。
「むー、ジュセ。まだ眠いのー?」
「いや…恥ずかしいの。ちょっと静かにしてなさいっ。」
シュピの頭をぽんと叩く。
とにかく、さっきの事件のおかげですっかり眠気は吹っ飛んだ。不本意な形ではあるが良かった。
なんとか今日は頑張れそうだ。
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