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ジュセ

[ジュセ]

キャラID
: XZ412-052
種 族
: プクリポ
性 別
: 女
職 業
: 魔剣士
レベル
: 124

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ジュセの冒険日誌

2015-09-03 20:41:52.0 2015-09-04 23:45:34.0テーマ:その他

【ジュセの旅行記】 二日目① 桜餅事件

二日目の朝。
私もシュピも、しっかり寝たおかげで元気一杯だ。
余裕を持って身だしなみを整えて、おいしい朝食を食べ、旅館を出る。
「いってらっしゃいませ。ジュセ様、シュピ様。またのお越しを待ちしております。」
私達は仲居さんに見送られ、渡し舟に乗り込んだ。
今日の予定だが、まずは城下町北を目指す。
古民家を見物した後、午後からは町の外へ出て桜を見物しながら、お昼ご飯を食べる。
ゆっくりした後、城下町南へもどってきて時間があれば散策。その後はいよいよ城へ向かう事となる。
「お城って、どんなところなのかなー。」
すぐ傍にある城を見上げながらシュピが言う。
「入った事無いからね、私にも分からないな。」
「そっかー。じゃあ、どうやってお城の人とお友達になったのー?」
しまった。そういえば以前、そんな見栄を張った気がする。
「そ、それはほら。この前偶然、魔物に襲われてる所を助けてあげてね。今度遊びに来てくださいって、通行証、もらったんだよ。」
「ふーん。そうなんだー。」
それっぽい理由で、何とか納得してもらう。



城下町北には古民家が多く、そのほとんどに現在も人が暮らしている。中には見物料をとって観光客に開放していたり、店を営んでいる所もある。
武家屋敷もそのうちの1つだ。私達はまず、必見ポイントと言われているここを見物することにした。
観光客は既に居たが、まだ少ない。混雑を避けて朝に来たのが正解だった。
入ると、いきなり大きな庭がお出迎えだ。池もあり、中には鯉が数匹泳いでいる。
その庭を囲むように廊下と、部屋が配置されている。全ての部屋から庭を見る事が出来、風通しも良いため、この時期も涼しく乗り切る事が出来そうだ。
「うちとおなじ木の家なのに、すごいゴージャスだねー。いつか、こんな家にすんでみたいなー。」
もっとすごい所に居たじゃない と突っ込みたくなるが、ここは抑える。
「最初は楽しいかもだけど、そのうち移動がしんどくなってくるよ。何でも一部屋で済んじゃう、うちのほうが暮らしていくには良いと思うよ。」
家主に聞こえないよう、少し小声で言う。
「むー、ジュセってロマンがないんだからー。」
「見た目だけじゃ価値は決まらない、って事だよ。」
ちっちと指を振ってみせる。
「そっかー。ジュセの木彫り人形だって、ほんとは価値があるかもしれないんだねー。」
「…うまいとか言っといて、結局そう思ってたんだね…。」
「あー。」



武家屋敷を見終わった後は、前に行こうと言っていた古民家喫茶店へと向かった。
開店直後だが、既に行列が出来ていた。おそらく目当ては1日個数限定の桜餅「桜苺娘」だろう。
桜餅は通常、餡子を食紅で着色した餅で包み、塩漬けした桜の葉を巻いて、桜の風味をつけたお菓子の事を言う。
しかしこの桜苺娘は、苺を生クリームとスポンジケーキ、さらにその上から餅で包んだ、伝統的な桜餅とは違った新時代のお菓子となっており、若い世代を中心に大ブームを巻き起こしているのだ。
「ジュセー、どうしよー。このままじゃ売り切れちゃうよーっ!」
「まぁ、そうなったら普通のやつを買おうよ…。」
「やだやだー。桜苺娘がいいのーっ!」
シュピはどうしても諦められないようだ。私としても買ってあげたいが、この行列では仕方ない。
「負けたくないー…。あのときみたいにー…。」
ぶつぶつと何か独り言を言うシュピ。
「そうだ!ジュセー!あれ見せてー!お城のきっぷみたいな!」
「? きっぷ? 通行許可証の事?」
「えいっ」
「あ!」
咄嗟に証をふんだくられる。
「こら、返してー!」
叫ぶもシュピは全く聞かず、列をぬかして一気に最前列へ。驚く店主に許可証をつきつけて、こう言った。
「わたしたち、お城の人と友だちなんだけどー。おみやげ買っていきたいのー。先に売って欲しいなー。」
ああ、やってしまった。
「お客さん。いくらお城の関係者だからって、売れるわけが…」
店主の反応は当然だ。勢いよく土下座をしようとしたその時
「こ、この名前は!?」
再び許可証をみて驚愕する店員。
「うちに上質な桜の葉を提供してくれている…ハネツキ博士のサイン!あなた、これをどこでっ!?」
「?? んー、いろいろあってもらったんだよー。」
よく分からないくせに自信ありげに答えるシュピ。しばらく考え込む店主。
そして、こちらへ と私達を店の奥に案内する。
数分待っていると、店主が再び、桜苺娘が入った箱を持ってやって来た。
「…今回ばかりは特別です。お売りいたしましょう。今回だけですからね。」
やったー!と喜ぶシュピ。
私は放心状態のままお金を払い、店を出た。



「シュピいいい!!」
「えへへーごめんなさーい。」
悪びれる様子もなく、シュピは美味しそうに桜苺娘をほおばっていた。
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