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ビギナーズラック

ジュセ

[ジュセ]

キャラID
: XZ412-052
種 族
: プクリポ
性 別
: 女
職 業
: 魔剣士
レベル
: 124

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ジュセの冒険日誌

2015-09-09 17:09:38.0 2015-09-09 17:14:17.0テーマ:その他

【ジュセの旅行記】 二日目④ 桜の涙

桜の木の下で、お弁当を食べる私達。
「あー。そっちのエビフライ、おいしそうだなー。」
シュピが物欲しそうな顔で見つめてくる。
「そのウインナーと交換なら良いよ。」
「うー…。このレタスじゃだめー?」
「うん、話にならないね。」
エビフライを口の中に放り込む。
「わー、ひどいー!ざんこくー!」
「要らないものを押しつけて欲しいものを貰おうなんて魂胆のほうが酷いよ…。」
「ぶー。」
食べ物の事になると、シュピはすぐに拗ねる。
「…まぁ、いつもお弁当作ってもらってるし。感謝の気持ちを込めて今回は特別に。」
「えっ、くれるのー!?」
「うん。はい、どうぞ。」
お弁当に、だし巻き玉子をぽんと乗せる。
「ちょっとー!エビフライとちがうー!」
「さすがにメインのおかずはあげられないなぁ。」
「もー、ジュセのいじわるーっ。」
文句を言いつつも、数秒後には口に運ぶシュピであった。



ランチタイムは終わったが、せっかく良い場所に来たので、少し昼寝をしてから城下町に戻る事にした。
「うーん。食後のごろごろって、いいものだね。シュピの気持ち分かるかも。」
「でしょー。」
二人並んで仰向けになり、桜を通して空を見る。
「いつも、こんな感じで過ごしてるの?」
「うんー。朝のうちに洗濯と掃除おわらせちゃってー。お昼ごはん作って食べてー。そっから晩ごはんまでごろごろかなー。」
「ふぅん。」
そう言えばシュピの普段の過ごし方について、今まであまり詳しく聞いたことが無かった。
「…シュピはさ。今の生活、楽しい?」



思えば、ずっと私本位の暮らしをシュピに強いてきた。
もちろん、いつもシュピの事を最優先に考えて答えを出してきたし、決して私の我儘を押しつけていた訳ではない。
しかし、肝心のシュピの意志を汲んであげることは出来ていただろうか。
彼女に良かれと思ってやってあげていた事は、実はとても苦痛だったのではないか。
私は聞くのが怖かった。
「えー。ふつうに楽しいよー。」
シュピは考え込む様子もなく、そう答える。
「ほんとに?あんな森の奥にいきなり連れてきてさ。一日中家に閉じ込めるようなことしてさ。こんなの、絶対怒るよ。私がされたら…。」
つい感情的になって、食い下がってしまう。
いきなりの事で驚くシュピ。私は、ごめん と謝る。
そしてまた、沈黙の時間が流れる。



「…ジュセ!私の職業なあにー?」
突然、シュピが私に聞く。
「えっ…。…プライベート・コンシェルジュ…。」
戸惑いながらも、私はそう返答する。
「そう!じゃあそのお仕事はー?」
「…主人のお世話…。」
「もー、それだけじゃないよー。」
シュピは、やれやれ と首を振る。
「よくない場所でも、そこから住みやすい場所をつくっていくのもコンシェルジュのお仕事だよー。やりがいのあるお仕事なんだよー。」
どこかで聞いた言葉に、私ははっとなる。
「最初はちょっとびっくりだったけどー。ジュセ、すごいがんばっててー。むずかしい顔もしてたよねー。」
シュピは続ける。
「そんなジュセ見てたら、支えてあげなきゃーって。おそうじとか、ごはんとか作って、笑ってくれるのがすごい嬉しくなってきてー。」
「シュピ…。」
「だから、まいにち楽しいんだよー。」



シュピの言葉で、心の中でつっかえていた何かが取れた気がした。
そのせいか、奥で溜まっていたものがあふれ出てくる。
「あれー?ジュセ、泣いちゃってるー?」
「ち、ちがう。桜の花びらが目に入っただけ。」
それでもシュピはにやにやと、私の顔を覗き込んでくる。
「あーもう!花びらがうっとうしくて居てられない!よし、シュピ。そろそろ戻るよ!」
勢いよく立ち上がり、ぱっと荷物をまとめ、歩き出す。
「あー、まってよー。」
シュピが慌ててついてくる。

「…ありがとう、シュピ。」
一瞬はてな という顔をするも、
「えへへー。」
すぐにいつもの笑いが飛び出した。
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