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ジュセ

[ジュセ]

キャラID
: XZ412-052
種 族
: プクリポ
性 別
: 女
職 業
: 魔剣士
レベル
: 124

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ジュセの冒険日誌

2015-09-26 09:20:40.0 2015-09-27 00:21:10.0テーマ:その他

【ジュセの日記】 7/28 思い(2/3)

あれほど良かった天気が嘘のように、暗雲がたちこめ激しい雨が降ってきた。



「シュピ…一体どこへ…。」
初めは遠くの方に姿が見えていたが、やがて草木を踏む音しか聞こえなくなり、今となっては何も分からなくなってしまった。
シュピの足がここまで早いとは思わなかった。重い剣を持っているとはいえ、ここまで簡単に離されてしまうなんて。
「はぁ…はぁ…。何が、仕事に慣れた…だ!」
私は息を切らしてぬかるんだ地面に倒れこみながら、自分の体力の無さに悪態をついた。
瞳を閉じればシュピの笑顔が浮かぶ。
喜びの笑顔、悪戯な笑顔、励ましの笑顔。
そしてさっきの、驚きと悲しみの入り混じった切ない笑顔…。
順番に浮かんでは、消えてゆく。あの日の、忌まわしき紫煙の中へ。
「…くそっ!」
私は歯を食いしばって立ち上がり、再びよろよろと走り出した。



どれくらい走っただろう。
意識が朦朧としている。だが、依然シュピの手がかりはつかめない。私が今どこにいるかさえ分からない。
「こんなの…もう…どうすれば…。」
どうしようもなく、私はその場にへたり込もうとした。
その時。
ぼやける視界の片隅に、奇妙な岩があるのに気がついた。
いや、岩山と言ったほうが近いだろうか。私の背丈の数倍はあったから。
もっとも、不気味に蠢いている時点で、岩ですらなかったのだが。
―サイクロプス。
討伐隊員から手を出すなと言われる程の凶悪な魔物。
馬鹿でかい体、発達した筋肉から繰り出される強力な一撃は、多くの熟練冒険者を葬ってきた。
「――っ。」
私は息を押し殺す。まともに戦って勝てる相手ではない。
幸いこちらには気づいていない。足音を立てぬよう、そうっと来た道を引き返そうとした。
しかし。
「ジュセー!」
ずっと聞きたかった声。今ほど、聞きたく無いと思ったことは無い声。
ぎょろり。
サイクロプスは声の主をその巨大な一つ目で視認すると、嬉々として接近する。
「逃げええっーー!」
私は、我を忘れて突進した。


間に合わなかった。
サイクロプスに気づいたのとほぼ同時にシュピの体は宙を舞い、木に叩きつけられた。
「あ…あ…。」
終わった。
ゴールは、そう遠くないと思っていた。あの時、覚悟もしたはずだった。
けど、こんなに呆気ないのってありなのか。
バッドエンドでも、もうちょっとドラマチックであるべきではないのか。
奴がもし、昔からの仇敵であったならどれ程良かっただろう。
勝っても負けても、私は怒りを全力でぶつけられてさぞすっきりした事だろう。
こんな、こんなポッと出の奴に幕を下ろされるなんて
「無いよ…。」



サイクロプスは私に向き直り、ゆっくりと近づいてくる。
地響きが体に伝わるたび、別方向への怒りが沸々と湧いてきた。
奴を倒しても残り続ける、すっきりとしないやつだ。
怒りはそのまま鼓動となって、地響きをかき消した。
「お前なんかに…。」
奴が棍棒を振り上げた瞬間、私は脛に全身全霊の体当たりを見舞った。
意表をつかれ、驚きと痛みで膝をつく。
「なんで…。」
私の怒りに呼応するかのように、暗雲が一筋の雷を落とした。
それを剣をで受け止める。
強力なエネルギーに体が分解しそうになるが、怒りで体を繋ぎ止める。
「ああああああ!!」
私は慟哭して飛び上がり、雷を纏った剣で奴の目を叩き斬った。
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