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ジュセ

[ジュセ]

キャラID
: XZ412-052
種 族
: プクリポ
性 別
: 女
職 業
: 魔剣士
レベル
: 124

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ジュセの冒険日誌

2015-09-30 00:33:52.0 2015-09-30 01:23:09.0テーマ:その他

【ジュセの日記】 7/29 約束 (2/2)

お別れの朝。

朝食を食べ終わると、お母さんはすぐに荷物をまとめた。
「…もう行くの?」
「うん。あんまり居ても、名残惜しくなっちゃうからね。」
馬車停まで送ろうかと聞いたが、お母さんはここでいい と断った。
「色々迷惑かけちゃってごめんなさい。特にシュ…シーさん。もう二度と来ることは無いと思うわ。」
「……。」
シュピは起床してから一言も喋っておらず、ずっと俯いている。
まだ昨日の事を引きずっているようで、ここまで落ち込んでいる姿を見るのは初めてだった。
「これからも、良い生活が続くよう願ってるから。今度こそ本当に…ジュセをお願いね。」
お母さんはシュピに向かって頭を下げる。
「それじゃ…元気でね。」
「うん…元気でね。手紙、書くから。」
玄関ドアに手を掛けようとしたその時。
「ま、まってー!」
突如、シュピが声をあげる。
「ど、どうしたの?」
「お母さん、ジュセもいっしょに、つれてってあげてー…。」



「え…。」
思いがけない一言に、返答に詰まる。
「わたし、ジュセをしなせそうになって…気づいたのー。すごくめいわく、かけてるんじゃないかってー…。」
今まで明るく振舞ってきたシュピが初めて口にした自虐の言葉に、私は衝撃を受けた。
「…私は気にしてないよ。あれは仕方ないじゃない。迷惑なんかじゃないよ。」
私は戸惑いながらも、シュピの責任を否定する。
「ちがうのー。」
シュピは首を振る。
「ジュセはもちろんだけど、ほかのみんなもそうなのー…。」
「私にそんなに知り合いなんて…。」
私に何かあったとしても、悲しむ人なんてほとんどいない。
ずっと、そう考えていた。
「お母さんお父さん…。ジュセが出あうはずの人たち…。みーんな、ふこうにしちゃってるかもしれないんだよー?しちゃうかもしれないんだよー?」
「それは……。」
シュピと出会わなければ、私は今頃どんな生活を送っていただろう。
自堕落な生活を続けていただろうか。それとも何かで成功して、勝ち組となっていただろうか。
今まで考えたこともなかった。
未来の無限の可能性…そこまで考慮していたシュピの問いかけに、私は「違う」と、軽々しく返すことが出来なかった。
「だから…。これいじょうはだめなのー。お母さん。ジュセを、おねがいしますー…。」
シュピは後ろから私の両肩を持ち、お母さんへ突き出す。
うろたえる私を前に、お母さんは暫く目を閉じて考えた後、
「…私が何を言っても説得力ないだろうから。ほら、ジュセ。しっかりしなさい。ここはあんたが頑張るところよ。」
私の背中をドンと叩く。
「はい、終わり。返却よ。」
そう言ってお母さんは私をシュピに突き返し、家を出て行った。
「えー…どうしてー!?」
「お母さん…。」
私は深呼吸し、シュピの顔を見据える。



「シュピ!シュピの職業は何?」
「えー…。…プライベートコンシェルジュ…。」
「だよね?じゃあその仕事は?」
「ジュセのおせわー…。」
「もう、それだけじゃないでしょ。」
私はため息をつく。
「シュピ、前に言ってたじゃない。私を笑顔にするのが嬉しいって。やりがいがあるってさ。2人がずっと笑ってられるような、住みよい環境を作ってよ。不幸にしちゃうかもじゃないよ。幸せにしてよ。」
思いつく限りの言葉を並べる。
「…私は、シュピと居るだけで幸せなんだよ。それとも、シュピは私を不幸にしたいの?」
「そんなことー…!」
「じゃあ、このままでいいじゃない。」
「ジュセー…。」



シュピは干からびてしまうかと思うくらい、私の胸で泣いた。
あの時から笑顔を絶やさなかったシュピ。
この涙の川の水源は、おそらく"彼女"自身なのだろう。
私はそう感じ、一滴も漏らすまいと受け止めた。



「…さてと。」
私は、やっと泣き止んだシュピをそうっと離した。
そして部屋の片隅に立てかけてある、心なしか色の変わった鋼の剣を手に取った。
「旅行やらお母さんの襲来やらで、貯金もそろそろ底をつきそうだからね。仕事、いってくるよ。」
「え…あー…。」
「じゃあ…いってきます!!」
私は声をはりあげる。
「…うん!いってらっしゃいー!!」
シュピの笑顔に見送られ、私はバイクに跨った。
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