話をしようか。
旅先で出会った少女の話を。
俺が旅をはじめてある程度旅と言うものを理解してきた頃か。
その時一人で困っていた少女を見かけてな。
見て見ぬふりは出来ぬと話を聞いたらまだどうしていいのかもよくわかっていないみたいだった。
そうか、ならばついてきたらいいと。
こういうときは一人でうろうろするよりまずはついていってなれたほうがいいとおもってな。
最初は本当になれていないから戦い方も、回復も道具の使い方もよくわかっていないし会話だってそうさ。
もう気分は保護者だよ。
そして、俺もそうだった。
とあるフレンドに会うまで会話のやり取りなんててんでだめだった。
だから一生懸命覚えてた。この子も同じさ。
そして、会話のやり取りもなれてきた。
そうなったら、今度は吸収が早い。さすが子供。いつの間にか師匠扱いさ。ハハッ
そして、色んな出会いがこの子にもあった。
いつの間にか一人でも色々しているみたいだしすごろくも好きらしくよくフレンドにも声をかけているみたい。
どうやら今は俺が武器職人をしているのを見て自分も武器職人になろうと頑張っているようで、作った両手剣を送ってくれたのは嬉しかったよ。
そして、魔法使いを目指して頑張っていたこの子は更なる高みを目指して賢者のみちを選び、今は攻守の魔法を使い今日も戦いの場にたっている。
もう、保護が必要なあどけなかった少女は今は俺にとってかかすことができない相棒になっていた。
そしていつか来るであろう巣立ちという別れの日が来たときはきっと嬉しくもあり、寂しくもあるだろう。
でも今はまだまだ俺のもとにおいておくよ笑