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一人前の庭師

フィンク

[フィンク]

キャラID
: DK849-813
種 族
: 人間
性 別
: 男
職 業
: 魔剣士
レベル
: 130

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フィンクの冒険日誌

2022-04-19 08:00:00.0 2022-04-19 09:34:56.0テーマ:フレンド

同苦の誓い(後編)

皆に、わかりやすいであろう例えを挙げるが、

「アルプスの少女ハイジ」という作品がある。


その中に、クララという、
足が不自由で歩けない少女がいる。


クララは、その事で、コンプレックスを抱き、
悩み、苦しんでいる。


つまり、歩けないという事は、
クララにとって、
この上ない不運であり、不幸の原因でもある。


しかし、クララは、
勇気を出して、自分の弱さと向き合い、
足の不自由さを、徐々に克服し始めた。


作品自体は、この辺りで終わるので、
この先は、あくまでも、僕の勝手な妄想なのだが、


大人になったクララは、
もう傍目にはわからないくらいには、
足の不自由さを克服していた。


そんなクララの前に、
かつての自分と、同じ苦悩に迷う子供が現れた。


その子供の心は、
殻に籠もり、深く閉ざされ、
もう、誰の言葉も、届かなくなっていた。


「なんで!

 自分だけが!

 こんなにも、苦しまなければならないんだ?


 誰が、何を言ったって、

 こんな自分の抱える苦しみなんか、



 絶対に、わかるもんかっ!!」



しかし!

その子供の凍てついた心にも、
クララの言葉だけは、届いた!



それは、なぜか?!



クララもまた、その子供と同じ苦しみを背負い、
そして、それを、克服していたからだ。


「私も、

 ずっと前は、


 そうだったのよ。」


クララの、苦悩の克服の経験は、
同じ苦悩を背負う子供の、希望になった。


「この人に出来たのなら、

 もしかしたら、自分にも、

 同じように、出来るかも知れない!」


そんな自信を抱かせる、
きっかけにもなったからだ。



仏教で説かれる「慈悲」という言葉、

この「悲」には、「同苦」という意味合いがある。

つまり、同じ苦しみを背負うという事である。



物質的、また、表面的な、
欲望を満たしたとしても、

では、それだけで、
人が幸福になるかと言うと、そうでもない。



心のずっと奥底にある、

魂の渇きを潤さない限り、

人は、本当の幸福を得る事が出来ないのだ。

では、振り返って、よく見てみると、

クララにとって、足が不自由だった事は、

長い目で見た時に、

本当に不運な事だっただろうか?



もし、その経験がなければ、
こうして、大人になった時に、

この苦しむ子供を、理解してあげられずに、
救いの手を差し伸べる事も、出来なかっただろう。



はじめから出来た人には、わからない。

苦労した事のない人にも、わからない。

ただ、同じ苦悩を背負った人だけが、わかるのだ。



この子供を、理解し、励ます為に、
クララにとって、最も必要だったもの。


それは、

子供の頃に苦しんだ、

あの経験ではなかったろうか?


だとすれば、それは、

クララにとって、最大の武器だという風には、

捉えられないだろうか?



さらには、

遠い未来において、

誰かを、癒やし、導く為に、

敢えて、自ら、

同じ苦悩の中に、身を投げ出した。



本当に、好き勝手に解釈してもいいのであれば、

そんな解釈ですら、成立しないだろうか?



だが、この解釈を可能にするには、

絶対的に、必要なものがある!



以前、「魂を映す鏡」の中で、

人間の脳は、単に自分の為だけよりも、

誰かの為に、という場合にこそ、

より大きな力を発揮すると、述べた。



つまり、それこそが、

一見すると、不運にしか思えないような事も、

長い目で見た時に、

本当の幸運へと転換させる為の鍵なのだ!



幸福とは、不運が降りかからない事ではない。


その不運すらも、

己の武器へと転じてしまう、強さなのだ。


最初から、マイナスがない事ではなくて、

そのマイナスを、プラスへと転じる、知恵なのだ。



人は、弱い。

人は、脆い。

でも、だからこそ、人は、

人の苦悩を理解してあげられるのだ。



大切な人を癒やし、共に歩み続ける為には、

弱いという事が、脆いという事が、

実のところ、物凄く重要だったりするのだ。





別に、今、苦しいのを、

無理に明るく振る舞う必要もない。


ただ、今、この瞬間だけを切り取って、

不運だなどと嘆く必要なんか、全くないんだよ。


心のどこかに留めておいて欲しい。


君が、抗い続ければ、

いつか、必ず、乗り越えられる時が来るから!


その時が来たら、

「あ~、そんな事もあったね」って、

大切な人に、微笑み返して欲しい。


きっと、その時は、

君も、誰かの希望になっているはずさ。





本当は、誰もが、皆、

そんな誓いを立てて、生まれて来るのだから。
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