目覚めし冒険者の広場-ドラゴンクエストXプレイヤー専用サイト

元騎士

ザラターン

[ザラターン]

キャラID
: ER367-139
種 族
: オーガ
性 別
: 男
職 業
: バトルマスター
レベル
: 130

ライブカメラ画像

2D動画 静止画
{{ photoImg }}
さつえい日  :  {{ photoDate }}
さつえい場所  :  {{ photoZone }} ({{ photoWorld }})
{{ photoImg }}
  • エントリーナンバー : {{ entryNo }}{{ optionalYear }}
    {{ entryTitle }}  {{ charaName }}
{{ photoImg }}
{{ entryTitle }}
{{ mangaImg1 }}
{{ mangaText1 }} 
{{ mangaImg2 }}
{{mangaText2 }} 
{{ mangaImg3 }}
{{ mangaText3 }} 
{{ mangaImg4 }}
{{ mangaText4 }} 
  • エントリーナンバー : {{ entryNo }}
    {{ charaName }}

ザラターンの冒険日誌

2022-04-22 23:11:21.0 2022-04-23 22:01:06.0テーマ:その他

ペペロンチーノ⑤(※Ver6・0までのネタバレ注意)

『 ザラよ…貴様の
  グランドネビュラ…
  一度見せてはくれんか。 』


妙に真面目な顔付きで
おっさんが言うので何となく断れず。
おれはこの場で
ネビュラを披露する事となった。


集中。

己の内側より、闘気を呼び起こす。
次に女神の印を結び、
高めた闘気を光の力へと変換し…

と、やはりここで思った程、光の力が
高まらないが…まあ今は仕方ない。

目を見開き、大きく跳躍!
輝く拳を、気合いと共に
勢い良く下方へと突き出す!


『 グランド…ネビュラッ! 』


果たして結果は…

うむ、案の定、だ。
手のひらから ほとばしる光の束は、
あわや線香花火と見紛わんばかりの
貧相なモノだった。


…それを神妙な面立ちで見届けた
おっさんはその数秒後…


『 うぷ…ぷぷぷーー!
  ショボぉーッ!
  スライムすら倒せんのではないか
  それー!うぷぷぷーーッ! 』


…大笑いの言いたい放題であるコノヤロウ。


『 ぐぬぬ…!
  以前から得意ではなかったけど…
  まだらイチョウくらいは
  仕留められたんだけどなあ。
  やっぱ女神の加護を
  失っちまったからなのか… 』


『 ザラよ…貴様は光の力の根本を、
  女神の賜物であると
  思っているようだが…
  それは少し違うぞ。 』
 

『 えっ? 』



一通り笑いきったおっさんは、一転。
背を向け、後ろ手を組んで語り出す。


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


『 我らが主であり、
  この世界の創造主でもある、
  女神ルティアナ。

  その力は、偉大にして強大だが…
  貴様も知るように、決して
  全知全能なる存在だったわけではない。

  主を失った世界が均衡を失いつつ
  あるのは事実ではあるが…

  だが、考えてみるが良い。
  光の力の源泉が、かの女神と言うなら…
  女神失いし今、この世界は既に
  闇に閉ざされている筈だろう? 』


『 それはそうだが… 』



☆   ☆  ☆   ☆   ☆


『 創生の大神とて、
  広い目で見れば
  我々と違わぬ個の生命。

  この世界の生まれる以前…

  否。

  かの女神が生まれる遙か以前から、
  星界に太陽は輝き、星々は
  瞬いておったのだよ。 』

 
『 なら光の力とは、一体… 』
  

『 はっは、光に関わらず、
  真なる星界の始まり…
  万物の力の根元の事など、
  きっと神々ですら解らん事だろうよ。

  それでも広く世界に
  真理の魔力満ちて。
  我々は、その力を引き出す術を
  長い時間をかけて学んできた。

  ザラよ。
  光の力とは「魂の力」。
  そして、それを引き出す鍵が
  強靱な精神。
  言わば…信仰心だな。 』


『 信仰心?
  神を信じる事…? 』


『 それは正解でもあり…
  間違いでもある。 』


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


『 よ~く思い出してみるが良い。  
  力を失う直前…何か大切な物を
  失わなかったか?

  自信を喪失するような…
  無力に打ちひしがれるような…
  そんな出来事は無かったか? 』


『 うっ… 』


刺さる事が、結構ある…


『 わっはっは、図星か! 』


それがスランプの原因だろう、と
おっさんは語る。


『 天使のワシが言うのも何だが、
  信仰とは、何も
  神を信じる事だけではない。

 ‘’神とは己の内にこそ見出すもの‘’と
  良く言うだろう?
  要は、思いが強ければ
  魂の力にはなるのだよ。 』


魂の力…解るような、解らんような… 


『 簡単だ。貴様はまず、
  貴様自身の「心の光」を受け入れ、
  それを信じてやれば良いのだ。 』


『 心の…光? 』


『 貴様は、見ず知らずのおっさんを
  助けて…めぺろんでぃーのを喰わせ…
  厄介事も、当然のように
  手伝ってくれておるだろう。 』


…高慢なおっさんと思っていたが…
突然の態度に、おれは少し面食らった。


『 い、いやそれは…!
  野垂れ死にでもされたら
  ね、寝覚めが悪いからで…
  あとペペロンチーノね! 』


『 それはな…貴様の「光」…
  貴様の強さだと、ワシは思うぞ。』


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆



『 や、やめろ!尻がかゆくなる! 』


『 そう言っているうちは
  まだまだだな!

  パラディン…
  誰かを守らんとする者が、
  まず己の強さこそを
  信じられずにどうする!
  わっはっは! 』


…ドラクロン、四合目に
おっさんの笑い声がこだまする。
まったく、耳が痛い。


~つづく~
いいね! 16 件

ログインしていないため、コメントを書くことはできません。


戻る

ページトップへもどる