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元騎士

ザラターン

[ザラターン]

キャラID
: ER367-139
種 族
: オーガ
性 別
: 男
職 業
: バトルマスター
レベル
: 130

ライブカメラ画像

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ザラターンの冒険日誌

2022-07-23 16:05:37.0 2022-07-24 01:35:29.0テーマ:その他

10年、轍(1)

おれがまだ駆け出しの頃。
憧れた、男がいた。


その人は、おれよりも
二回りは大きな、白髪のオーガで。

いつも最新鋭の武具を身に纏い、
熱き魂と、惚れ惚れするような
立ち回りでもって
立ちはだかる敵を撃ち抜く。

愉快で気さく、かつ面倒見も良い人で、
少しキザな言い回しを好むけど、
それもまた違和感無く
絵になってしまうような…

漫画などの物語で見たりする、
【理想の兄貴分】をそのまま具現化したような
そんなナイスガイ。

ゆえに、その人の まわりは
いつも彼を慕う人々で溢れていて。
笑顔の絶えない空間を
作り出していたものだ。


おれもいつか、そんな風になれたら…

なんて。

考えることすら はばかられる程の。
そんな【 器 】の違いを
感じてしまう人だった。

例えるなら、一般人が勇者を見るような。
そんな感覚に近かったのかもしれないw


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


その後、程なくして。

彼らや交流酒場の後押しもあって
おれの冒険の旅は軌道に乗り、
次第に多くの人と関わってゆく事になる。

そして色々あって、
最高の仲間達と共にチームを新生し、
我が冒険は黄金時代を迎えた。


その頃から冒険者としての名も
少しは売れてきたのか、
ほんの、本当に、ほんのちょこっとだけ
ではあるのだが…

『 ザラさんに憧れてます 』

という声を聞く事もあった。


…当時のおれは、その声を聞いて
ほくそ笑みを浮かべ…る事も無く。

実は、ちょっと引いていた。

というか、怖じ気づいていた。

何故ならば。

おれの『実態』が、
そういう人達から頂く評価に
てんで追い付いていなかったからだ。


『 ザラさんは人気者だから、
 組む人に困らなさそうで羨ましい。』 


なんて声もたま~に聞いたりしたが…

『人気者』という表現は、
実際のおれの実態とは
ちょ~っと異なっていると思う。

少しずつは改善しているつもりだが、
駆け出しの頃から今現在に至るまで、
おれは絶賛、人見知りな人間である。


にも関わらず、昔から基本的に
『 誘う側の人間 』をやっているのは…


『やむを得ぬ事情に尻を叩かれて』、
が、きっと始まり。


例えば…

チムメンとコインボス行きたいけど、
あと1人、メンバー足らない!

だがそこで諦めたら。

おれは一生、チムメンをコインボスに
連れていけず。
自分も誰かに誘われるまで、
コインをタンスに寝かし続けてゆく
人間になってしまうだろう。


それは困る。
自分はともかく、チムメンが困る。
そうなるくらいなら…!

ビクビクぶるぶるしながらでも、
フレンドリストを開くのだ。

まずは話しかける事に慣れるのだ。
断られる事に慣れるのだ。
そして。恥をかく事に慣れてゆくのだ。


おれはそうやって、
場数を踏んできただけ。


そうすれば…ちょっとや そっと、
思い通りにならなくても
いちいち凹まなくなってくるのだw


おれは、カリスマ性をもって
人を引っ張れるような人間じゃない。

黙ってても
まわりに人が集まってくるような
人気者でも、勿論ない。


ただ、おれ自身が。
愛すべき人達と共に歩んで行きたいが為、
一人で勝手に駆け回るだけ。

引き寄せるのではなく、
ただただ歩み寄ってゆく。


…それが『 人気者 』の
正体だった、という訳だ。



いつか、盟友の1人に言われたことがある。


『 ザラたんは、
  マネージャーみたいだなw 』


…素直に、言い得て妙だ、と思った。


おれは、かつて憧れた
『理想の冒険者』には
成れなかったのかもしれないが…

それでも決して今、
悪い気なんてしていない。


10年歩いて。


ザラターンはきっと、
他の誰でもない何者かにはなれたんだ。

…それだけで、十分。


『 憧れとは、
  理解からもっとも遠い感情 』


昔、なんかの漫画で
読んだ台詞を、思い出す。

なんとな~く、白髪の彼に思いを馳せた。


~~つづく~~


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