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元騎士

ザラターン

[ザラターン]

キャラID
: ER367-139
種 族
: オーガ
性 別
: 男
職 業
: バトルマスター
レベル
: 130

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ザラターンの冒険日誌

2022-09-03 10:56:45.0 2022-09-03 14:14:44.0テーマ:その他

10年、轍(7)

2019年、立春。

空は曇天。
早朝、時間に大分余裕をもって、
最寄りの駅へと向かう。


アストルティアの枠を越えて
人に会うのは、これが初めてだった。


おれと彼女は、住んでいる地域が
異なっていたが、
互いの地域まで、交通機関を乗り継いで
数時間かければ、行くことはできる。

お手軽に会えるとは言い難いけど、
絶望するほどの距離でもなかった。

この時は、双方の在住地域の
中間地点で待ち合わせとなったので、
移動時間は更に短縮されていた。


閑散とした電車に乗り込み、
着席して、軽く腹ごしらえをする。

さて、この時おれは、
一体何を思っていただろう。


わくわく、うきうき、ドキドキ?


うん、もちろん、それも間違いではない。


だがその一方で、おれは…
例えるなら、

『 今まさに処刑台に上がらんとする
  死刑囚のような気持ち 』

の、ようなものも、半分抱え込んでいた。
何故なら…


自慢じゃないが、
おれはイケメンでもなければ
お金持ちでもない。

それどころか、
コンプレックスだらけの人間だ。


彼女は、ああは言ってくれたが…

実際、対面してしまえば、
幻滅されてしまう可能性も十分にある。
それで、もし嫌われでもしたら
ティアでの関係も、きっとおしまい。


そうなると とても辛いけど。
でも、それでも。
もう引き返すことはできない。
人としての筋だけは最低限、通さねば。


…というわけで。
ウキウキ初デートのはずが、
どこか悲壮な覚悟と決意でもって。
おれは一人、電車に揺られたのであった。


(;゜口)< 劣等感の化身。



果たして…


初めて会った彼女は、
終始笑顔で、とても優しかった。


どんな会話をしたのかは
そんなに覚えてないのだけど、
思ったほどは緊張しなかった事に、
我ながら、少し驚く。

まあ、当然と言えば当然だった。
外見が違えど、彼女は…

長い付き合いがあるdqxでの彼女と
紛れもない、同一人物なのだから。


なんやかんやあって、解散後。
一人、帰りの電車に揺られながら…


(;゜口)< 多分、幻滅はされてない…
    嫌われてまではいない…はず…!
    一応、楽しかった♪とは
    言って貰えたし…!
    やりきった…おれは!
    やりきったぞ…!
    ( ↑一周回って疑心暗鬼 )


とか思っていたが、



次にティアで会った時、
普通~~に

『 次はいつ会おう? 』

という話になる。


(;゜口)< …女神様かな?


かくして。

二人はそれ以降も、
定期的に会うようになった。


おれはとにかく
己に自信が無かったので、
はじめの頃は

『 本当におれで良いの…? 』
『 む、無理して付き合ってない? 』

とか聞いたものだが…


それを聞いて彼女は、

『 大丈夫、不満があったら言うから 』

と笑っていた。


(;゜口)< なんだ…女神様か。
     

その言葉で、
おれはずいぶん安心したのだが…


…今思い返すと、ここは
鵜呑みにして安心して良い場面では
なかったのだろう。


己の理解を越えて行く思考を、
勝手に『 女神様 』とかいう
都合のいい言葉に解釈してないで、

己と同じ人間として。

おれはもっと彼女の感性と、
価値観の理解に勉めるべきだったのだ。


だが…
石橋を叩いて叩いて安心し、
時間差で ようやく心が舞い上がってきた
当時のおれには、そんな懸念は
ツユほども抱ける筈はなく。


☆    ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


彼女と一緒に、
色々な場所へ行ったり。
美味しいものを食べたり。

田舎者で、しかもインドアだったおれには、
目にする物、体験する事、
その全てがキラキラと輝いて見えたものだ。


(;゜口)< こ、これが伝説に伝え聞いた
    リア充というやつなのか…!!


というわけで、2019年は、
それまで自分が生きてきた中で、きっと。
最も幸せに満ちた年となったのである。


(;゜口)< 青春時代は、
      灰色一色だったしな!!



だが…そんな幸せは、
そこまで長くは続かなかった。



丁度一年ほど経った、2020年立春。


現在でも世界中で猛威を振い続けている
あの『 厄災 』の
足音が、近付きつつあった。


~~つづく~~

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