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元騎士

ザラターン

[ザラターン]

キャラID
: ER367-139
種 族
: オーガ
性 別
: 男
職 業
: バトルマスター
レベル
: 130

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ザラターンの冒険日誌

2022-09-24 11:16:56.0 2022-09-25 09:21:01.0テーマ:その他

10年、轍(10)

彼女が手を差しのべてくれて、
おれは救われた気がした。


彼女が背を押してくれて、
おれは前に進もうと思った。
だから…

☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


今後はこの人を支えてゆく事を
人生の目標にしよう。

その為なら、おれは頑張れる。
新たな幸せを見出だしてゆける。

…そう思った矢先の事だった。


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


婚約の白紙撤回。


その言葉の意味する所は…まあ
【 別れ話 】というやつに他ならなかった。


連絡が来た日、
彼女は多くを語ろうとしなかったので、

『 落ち着いて。
  じっくりと考えてみてほしい 』

と声をかけて、おれは
ひとまず幾ばくかの猶予を得た。


さて…『落ち着いて』とは言ったものの…
まさに晴天の霹靂。
内心、他ならぬ自分自身が
激しく動揺しているという有り様だ。


何故なら…彼女が絶望してしまうほどの
心当たりが、無かったから。


(;゜口)< おれ…
      何か、した…?


些細な失態なら…まぁ茶飯事だが、
それが決定打になるとは思えない。


彼女を何よりも大切に思ってきたし、
事実、大切にしてきたはずだ。


何にせよ、このままでは
訳もわからぬまま、全てが終わってしまう。

そうなれば、きっと、
おれは一生後悔する事だろう。


(゜口)< ・・・・・・


後日、彼女におれは、
正面から己の誠心誠意を示して
『 別れたくない 』という
意志を告げた。


彼女の心は、
少しだけ揺れ動いたようだが…


だが、別れる主な理由に、
『 ご両親の反対 』を挙げる。


親の反対…か。


難儀な事に違いはない。
ないが、でも当時のおれは
『 彼女に嫌われたわけじゃなかった 』
と、安堵すらしたのだった。


目の前の問題には、立ち向かうしかない。


向こうのご実家に挨拶に行った時、
少なくとも、形式上は
歓迎されてはいたのだが…


でもまあ、気持ちは分かる。
彼女の家にとって、おれの存在は、

『 馬の骨 』

以外の何者でもないだろうし。

正直、反対されるのは、
想定してない訳ではなかった。


でも、それで大人しく
引き下がるような奴は、
男じゃないだろう。

そこは己の全身全霊を以て、
説得を試みるしかない。



(♯゜口)< みせてやらあ…
      男ザラターン(仮名)、
      一世一代の!!
     土下座をよォォオオッ!!!



…おれには何の取り柄もないが…

でも、彼女さえ隣にいてくれるなら。


おれは決して。

死んでも折れるつもりは無い。


…その自信だけならあるんだ。



しかし。


おれの、その提案を否定したのは…



他ならぬ、彼女だった。




鈍感なおれも、それで諸々察した。


彼女の、突然の裏切り。

突然…?いや、違う。


予兆なら、あったはずだ。


違和感なら、感じていたはずだ。


見たくなかった現実を…
眼前に突きつけられただけじゃないのか。


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆

そう。
『 親の反対 』 は、
別れ話の核心じゃない。


それはきっと、
彼女の中に溜まり続けていた
『 不満 』の、
堰を最後に切っただけだったのだろう。



おれは。
おれさえ我慢すれば、
全て上手くいくと思っていた。



だが、蓋を開けてみればどうだ。


恐らく、色々と我慢をしていたのは
彼女も同じで…

そして彼女は。

おれほど、
我慢強い性格ではなかった。
多分、それだけの話。



話し合いは後日に繰り越す事にし…



色々と ぐるぐる考えながら
一人、dqxを起動させる。


特に何をするわけでもなく
自宅でぼんやりとしていると…


ふとドラキーが告げた。



【 ○○(←彼女のサブキャラ)
 との契約、残り1時間です  】



不意を突かれ、
涙が溢れて止まらなくなる。


声を殺して、おれは泣いた。


信じたくなかった。

『 仲良し 』だと思っていたのは、
お互いが言いたい事を
ただ我慢していただけだったなんて。


信じられるか。

初めての喧嘩が、そのまま
最後の喧嘩になってしまうだなんて。



何故だ…なんでもっと、
取り返しのつかなくなる前に
言ってくれなかった…



そう考えているうちに、
おれは以前の恋愛で、似たようなことを
していたのかもしれない、と思い至る。

向こうからすれば。
おれの切り出した別れ話は
もしかしたら唐突に見えたのかもしれない。


(゜口)< これは因果応報
      …というやつなのか。


まだだ。最後まで諦めるな。
考えろ、二人で幸せになれる方法を。


~~つづく~~
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