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元騎士

ザラターン

[ザラターン]

キャラID
: ER367-139
種 族
: オーガ
性 別
: 男
職 業
: バトルマスター
レベル
: 130

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ザラターンの冒険日誌

2022-10-01 22:00:51.0 2022-10-02 01:21:08.0テーマ:その他

10年、轍(11)

いつものように何も訊かず…
笑って道を譲っていれば。

あるいは、今でも
『 良いお友だち 』では
いられたのかもしれない。


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆

( こうなってしまった以上、もはや 
 おれが彼女のためにできることなんて、
 ひとつしかないだろう。 )


…理性が簡単に
結論を導きだすが、しかし。


でも、そうしたら…


( じゃあ、おれの気持ちは? )


( 覚悟は? 決意は…
 どこへ向かえばいい…? )


…感情が全く追い付いて来なかった。


(;゜口)< 親と しんみり
    旅立ちの話もしたのに…
    何と伝えればいい?
    旧友にだって… 


いや、おれが恥をかくのは
この際まあいい。


彼女の真意は?


これからどういう風に
生きてゆくつもりなんだ…?
知りたいことが多すぎる。


これは、少なくとも
二人の人間の『 人生 』を。
左右する選択だ。
簡単に諦めるわけにはいかない。


遅いかもしれないけど…
今からでも、キチンと話し合うんだ。
彼女と『 ケンカ 』をするんだ。


(:゜口)< 長い付き合いなんだ。
    話して分かり合えない事なんて
    ある訳がねェ…ッ!!


かくして、おれは彼女を説得すべく
立ちふさがる道を選んだのである。



そして…



☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


日に日に彼女と連絡がつきにくくなる中、
縦横無尽に走り回ったのだが…
その全てが綺麗に空回りし(デジャブ)、


結果おれは…見事に。
完膚なきまでにフラれる事になる。


でも…反省点は多けれど、
この選択自体に、
おれは後悔はしていない。


この土壇場で。
醜く、じたばた足掻ける人間で。
おれは良かった。


もしも。
全てを解ったような顔で
行動も起こさず、
全てを諦めていたなら。


きっとおれは今でも…内心で
自分自身と、下手をすれば彼女をも。
呪い続けて生きていただろうから。




彼女はやっぱり、多くの事は
語ってくれなかったが…
でも、ケンカしてなんとなく
解った事も多かった。



…最低限しか語らなかったのは、
半分は『おれに配慮するため』の、
優しさだったという事。


楽しかった日々も、
『 仲良し 』だった事も。
…決して、嘘では無かったんだと言う事。


彼女の真のパートナー足り得るには、
おれには足りないモノが多すぎた。
それでもおれは、自分の可能性を、
諦めきれなかった。


『 君を絶対幸せにする 』だなんて、
無責任な事は言えないけど。

でも、それでも。

おれは君のために。
この安い命を。
賭ける事くらいはできるんだ。


…それを彼女に
信じて貰いたい一心の説得だった。


でも。


彼女はおれを
信用していない訳ではなかった。



おれという人間を理解してなお。


彼女はおれとの決別に涙流して。


『 前へ 』と進もうと決めたのだ。




ここまで来て、その決断ができたのは…

彼女が『 強いから 』に
他ならなかった。



☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


おれは彼女の強さに救われて、
ここまで隣りを歩んで来られた人間だ。


だからこそ。



彼女の、その強さを信じるのなら。



真に彼女の…幸せを望むのなら。




おれはもう、きっと。

彼女の隣に、
居てはいけないのだろう。




これはもう、
…おれの気持ちが どう、
とかいう問題じゃない。


彼女を…もう、
解放してあげなくちゃいけない。


だって、それができなきゃ…


おれは今度こそ、

正真正銘の
『 ストーカー 』になってしまう。




(;゜口)< どんだけ
     ストーカー引きずるの…



☆   ☆   ☆
☆   ☆   ☆


かくして。

10年で最大の出来事だった
『 ザラターンの恋愛 』は、
幕を閉じることになる。


もし許されるなら…

切に…切に。願う。


おれと関わった人たちの、
新たなる旅路に。
大きな幸せがありますように。


~~つづく~~
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