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元騎士

ザラターン

[ザラターン]

キャラID
: ER367-139
種 族
: オーガ
性 別
: 男
職 業
: バトルマスター
レベル
: 130

ライブカメラ画像

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ザラターンの冒険日誌

2022-12-17 23:22:13.0 2022-12-18 10:51:34.0テーマ:その他

空を目指して(4)(※ver6.1までのネタバレ注意)

『 不死道とは…
 あ・死なぬ事とォ!
 見つけたりィ~ッ!!


悪鬼丸は名乗るなり盛大に歌舞いた。
にしても、えびぷりぷり左衛門て…

エスタータが無言で
勝ち誇った視線を向けてくる。

何でそんな誇らしげな顔してんだ。
わかった、おれが悪かったから
こっち見るな。
堪えきれなくなってしまう。

さすがに笑ったら失礼…おいやめ、
何だそのダブルピースは!
い、いかん…w

『 ぷっ…w 

ついに耐えきれなくなった
その瞬間だった。


『 ブファーーッww


隣にいた魔族が
盛大に吹き出したのだった。


『 お前…

『 ち、ちがう…ふふw
  く、クシャミだっ!


…幸いなことに悪鬼丸は、
口上がウケたと思ったのか、
実に満足げだった…


☆   ☆   ☆


『 それで、えびさんはどうして
  こんな所をうろついてたの?

『 やや、よくぞ聞いて下さった!
  それがですなァ…

嘘のように霧は晴れ、
月明かりと蛍の光に照らされた
水仙の花が揺れるスイゼン湿原。

吟遊詩人と悪鬼丸の、
珍妙なトークが始まった。
というか君ら、打ち解けるの早すぎだろ…


『 まずは聞くがよろしかろう。
  今は昔の物語。
  今より遡ること5000年…
  やや、6000年?
  兎にも角にもアルミラージにもォ…
  思い出せぬほど昔、昔の物語ィ~


『 こいつ頭大丈夫か。


悪鬼丸を指差すツキモリの頭を、軽く小突く。


☆    ☆   ☆   ☆


『 かつてこの地に
 ヤマカミヌという王国在り…


…初耳だった。

各地の伝承に詳しそうな
エスタータに視線を向けるも、首を振る。
それもそうか、6千年前というと…

例えば、ドワチャッカの
超古代文明が栄えていた頃よりも
更に遥か昔という事になる。

…なんだかんだ
いつの間にか我々は
悪鬼丸の語る物語に聞き入っていた。

そして、その内容に驚愕する事になる。


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


語られたのは、
時のヤマカミヌ王コウリンの親友…

古今無双の剣士
   【 ハクオウ 】の物語。



そして驚いたのが、そのハクオウが
『 二代目の時の王者 』として
災厄の王と戦ったという話だ。

二代目の王者というと確か…

『 誰よりも強かったが、災厄の王と
 たった一人で戦ったが為に敗れた 』

…という逸話だけが遺されていた筈だ。

逸話を知った当時は、
その傲慢さ故に敗れたのだと
思ったものだが…

悪鬼丸が語るには、どうやら
少々違うようだ。

ハクオウは傲慢だった、というより…
優しすぎた、と言うべきだろうか。

共に戦った
コウリン王を亡くした事で
激しく後悔し…

己の手から守るべき命が
こぼれ落ちて行く事を
極度に恐れるようになった。
以降独りで戦うことに拘ったのだ。


『 己に守れぬ命がある事、
 それ自体が許されない罪。
 …そんな考え方こそが
 【傲慢】じゃないか?

『 …そうなのかもしれん。
  いくら強かろうが、
  独りでやれる事には限りが
  あるしな。


…ツキモリの言葉に腕を組んで考える。

誰よりも強かったのに…いや
誰よりも強かったが故に、か。

己に差しのべられたあまたの手を、
庇護すべき対象としてしか
その目に映せなかった。

そして親友を守り切れず失った時…
彼は己自身の力をも
信じる事ができなくなった、のだろうか。

過保護になった英雄が出した結論が…
誰も巻き込まない、
どこまでも孤独な戦い。

そして…災厄の王に彼は敗れ去り、

結果として、
ヤマカミヌ王国は歴史からその名を消し…
その後アストルティアの文明は、
一部を残し一度崩壊する事になる。


☆   ☆  ☆   ☆   ☆


実を言うと、おれは昔、
三代目 時の王者として
災厄の王と対峙した事がある。

いや、別に珍しい事じゃない。
三代目の時の王者は、無数に存在したのだ。

王者の試練を突破した無数の冒険者達が
同盟を組んで、パーティ毎に代わるがわる
災厄の王と戦った。

一人一人の力は、剣士ハクオウに
遠く及ばなかったろう。
戦いで命を落とした者もいるかもしれない。

だが結果として、
様々な要因に助けられてではあるが、
災厄の王を封印する事に成功し…
どうにか世界は守られた。

そして何より、その冒険を通じておれは
冒険者として実に多くの事を学んだのだ。


…ハクオウの選択が間違っていたとは
一概には言えないのかもしれない。

でも、皆で戦っていれば…
違った結果をもたらしていた可能性も
無い訳じゃあなかったと思う。


夜風に、水仙が揺れた。
つわものどもがゆめのあと、か。

~~つづく~~
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