目覚めし冒険者の広場-ドラゴンクエストXプレイヤー専用サイト

元騎士

ザラターン

[ザラターン]

キャラID
: ER367-139
種 族
: オーガ
性 別
: 男
職 業
: バトルマスター
レベル
: 130

ライブカメラ画像

2D動画 静止画
{{ photoImg }}
さつえい日  :  {{ photoDate }}
さつえい場所  :  {{ photoZone }} ({{ photoWorld }})
{{ photoImg }}
  • エントリーナンバー : {{ entryNo }}{{ optionalYear }}
    {{ entryTitle }}  {{ charaName }}
{{ photoImg }}
{{ entryTitle }}
{{ mangaImg1 }}
{{ mangaText1 }} 
{{ mangaImg2 }}
{{mangaText2 }} 
{{ mangaImg3 }}
{{ mangaText3 }} 
{{ mangaImg4 }}
{{ mangaText4 }} 
  • エントリーナンバー : {{ entryNo }}
    {{ charaName }}

ザラターンの冒険日誌

2022-12-24 21:41:59.0 2022-12-25 01:50:27.0テーマ:その他

空を目指して(5)(※ver6.1までのネタバレ注意)

英雄ハクオウの悲劇を語り終えると、
悪鬼丸は一つ、深く、深く息をついた。
何か思うところがあるのだろう。
彼の生前に、何となく思いを馳せる。


しじまの湿原。
微かな虫の声がしばし、場を支配した。



『 ……




…落ち着いたのか、
彼はポツリとのたまう。


『 ……まあ……


☆    ☆    ☆ ☆     ☆     ☆


『 そんな話はこの際、
  どうでも良いンでござるよ。


☆     ☆     ☆ ☆     ☆     ☆


『 ええーっ!?

『 どうでもいいのッ!?

『 何が言いたかったんだよ!


悪鬼丸の意外な言葉で
夜のしじまは破られる。
急な総ツッコミに驚いたのか、
羽虫達が散り散りに飛び去るのが見えた。


『 ままま、まあ聞くでござる!
  いまの話と、全くの
  無関係と言う訳でもござらんのよ!


収拾を付けるべく、悪鬼丸は
片手を突き出したのだった。


『 実は…


☆     ☆     ☆ ☆     ☆     ☆


『 某(それがし)、
  そのヤマカミヌ王国にて、
  刀工を生業としておったのでごさる。


『 刀工…武器鍛冶を?

『 左様。


自分と悪鬼丸との意外な接点に少し驚く。
話のつづきが、少しだけ気になってきた。


『 しかし、肝心の腕の方はさっぱりで…
  よく、えの字の打った斬鉄丸は、
  万年☆無しの『残念丸』じゃ!
  と、笑われていたものでござるよ。


そう言って、悪鬼丸は自虐的に
乾いた声で笑った。
おれも武器鍛冶で食う程の腕は無いので、
少し耳が痛い。


( 『えのじ』?

( 略称だろ、あだ名みたいな。
  ほら、えびぷりぷり左衛門って
  長いから…
 

エスタータの質問に、ヒソヒソと答える。


( ならあたしも えの字?

( 知らねぇよ…勝手にしろよ…


うんざり顔のツキモリのため息を
合図にしたかのように、話のつづきが始まった。


『 しかし、人に得手不得手有り、とは
  良く言ったもの。
  某には刀を打つ才能こそ無かったが…

  ひとたび鞘をこしらえさせると、
  何と不可思議!その道の まにあも
  唸らせる出来栄えではござらぬか!


( まにあ…


…と言う訳で、彼はその後鞘を作る仕事…
『鞘師』へと転向。
国で一番ともうたわれる程になったのだそうだ。


『 そして…いつしか某の名は
  上様…国王コウリンの目に留まり…
  国一番の剣士である、
  ハクオウ殿の帯びる剣の鞘の製作をも
  依頼されるようになったのでござるよ。


『 へええ、大したもんだな!

『 しかし、でござる。


言葉と裏腹に、悪鬼丸はうなだれた。
どう言う事だろう。


『 お主ら、此度のマガツカゼの件は
  知っておるのであろう?
  あれは、禍ツの神として舞い戻った
  ハクオウ殿が巻き起こしたもの。

『 ああ、人づてだけど聞いたよ。
  コウリン王の魂と、
  現代の英雄の尽力によって、
  ハクオウは鎮められた、ともね。


半分理解出来なかったフウラ嬢の話も、
今なら分かる気がする。
英雄が死後、神になるなんてロマンシングな話は
今でもにわかに信じがたいが…
でも、嬢と悪鬼丸、二人の話の辻褄はあっている。
本当の事なのだろう。


『 某も、マガツカゼに誘われるように
  この時代に迷い出でたのだ。
  そして…黄泉帰ったハクオウ殿を
  一目見たのでござるよ。

『 ほう?

『 だが…しかしでござる…!


悪鬼丸の握った拳が、わなわなとふるえた。


☆     ☆     ☆ ☆     ☆     ☆



『 ハクオウ殿……某の!
  鞘!!持ってなかったで!!
  ござるゥゥァァアッ!


((( うわあ、どうでもいい… )))


ナゼダ…ハクオウ…ナゼ…オオオ…
悪鬼丸は嘆きの声を上げるも、
乾き切ったミイラの目からは、
涙も出ない。

泣きたいのは、むしろ我々だった。


~~つづく~~
いいね! 22 件

ログインしていないため、コメントを書くことはできません。


戻る

ページトップへもどる