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元騎士

ザラターン

[ザラターン]

キャラID
: ER367-139
種 族
: オーガ
性 別
: 男
職 業
: バトルマスター
レベル
: 130

ライブカメラ画像

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ザラターンの冒険日誌

2013-07-12 03:20:01.0 2013-07-12 19:18:21.0テーマ:魔法の迷宮

日誌を書いた!

         【とんだ一日・後編】






       友よ!今が駆け抜けるとき!!




まつかぜ氏が高らかに叫ぶ。


今、おれの目の前にはとんでもない光景が広がっている。



震える足下を必死に叱咤し、静かに眼前を見据える。


全身の勇気を奮い立たせ、おれはその雄叫びに呼応した。




★              ★                ★



大悪魔【ベリアル】を葬り去り、【まほうのせいすい】を手に、帰還を果たした我々。



だが、まつかぜ氏、アルバ女氏は、この【お土産】では不服なようだった。



アルバ女氏  「もっと、硬くて銀色のやつがいい!」


まつかぜ氏  「よし、もういっちょいくか!」



初めは冗談で言っているのかと思ったが、
どうやらお二人は本気なようだ。

さも当然のように、我々は、もう一度、大悪魔に挑むことになった。


再び、大悪魔と対峙した我々だが、
やはり特に苦戦することもなく勝利を収めることができた。


まつかぜ氏、そして、アルバ女氏姉弟は、エンターテイナーとしての技量だけでなく、冒険者としての実力も相当なものだった。



しかし、勝てて良かった。
【お土産】こそまた、銀貨やせいすいであったが、どうにか面目は保てたようだ。

おれは、生還できただけで大満足だった。



しかしー・・・



迷宮で得た【福引き券】を握りしめて、
コンシェルジュの【ズワルド】氏の元に向かったアルバ女氏が、とんでもないことをのたまった。


アルバ女氏  「なんか、金色の玉がー・・・」


ザラ     「なんと!!?」


まつかぜ氏  「・・・悪霊?」





★               ★               ★ ★               ★               ★





今、目の前にある光景・・・。




赤の巨人           アトラス



紫煙の魔神          バズズ



そして先ほどの    ビタm…ベリアル





その、三柱の【大悪魔】達が、


【同時】に、同じ空間にたたずんでいた。



陸亀旅段はかつて、バズズ、アトラス、それも単体に、こっぴどくのされた苦い経験がある。



それを、三体同時に・・・だと;





まつかぜ氏は、この面子なら、勝てなくはない、と豪語していたが、
おれには全く、自分達が勝利しているビジョンが見えてこない。


即席のパーティー。

かつて無い強敵。

そして、コインボス素人の存在(おれだけど;)。


快くコインを提供してくれたアルバ女氏には申し訳ないが、
ハッキリ言って、10数万Gを、ドブに捨てるようなものではないか、と思えてならない。


それでもー・・・

例え敗れるとしても、これほどに貴重な戦闘経験はない。

せめて、一分一秒でも生き残って、この戦いから何か学び取ってやる。


どうにかこうにか理由を付けて、何とかおれも腹をくくった。




写真撮影(バズズしか見えないので撮り甲斐がない)を終え、

アルバ女氏が、【お守り】と称して渡してくれた、

【とこなつココナッツ】をかっくらう。

皆の覚悟と準備が整ったのを確認して、

我らが【スーパースター】は高らかに叫んだ。






         友よ!今が駆け抜けるとき!!








★               ★               ★ ★               ★               ★
            






戦いは終わった。





辺りに見えるのは、疲れ果てた仲間達。





そして、壮絶な戦いの跡。




そこに、大悪魔達の姿はなかった。






そう、我々は、勝利したのだ。









学び取る、と、えらそうに決意した割に、

僧侶として参戦したおれは、回復に忙殺されて、戦闘中のことは、実は良く覚えていない。


ただ、シオン氏の、虎の爪のごとき一撃。


メイン僧侶、アルバ女氏の、的確なヒーリング。


そして、スーパースターまつかぜ氏の、
頼りがいのある【ボディーガード】達と、
強烈な睡眠呪文が冴えわたっていたのだけは、しかと目に焼けつけておいた。
(パスタ、文章にするとすごい地味ですな;)



不本意ながら、授与された、
【血と汗と涙の水瓶×3】、そして、


【悪霊の神スレイヤー】の称号。






陸亀旅団が、いつの日にか彼らの高みにたどり着ける日を信じ、
おれはこの称号を、その日まで封印することを心に誓ったのだった。







                ~~~FIN~~~
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