目覚めし冒険者の広場-ドラゴンクエストXプレイヤー専用サイト

元騎士

ザラターン

[ザラターン]

キャラID
: ER367-139
種 族
: オーガ
性 別
: 男
職 業
: バトルマスター
レベル
: 130

ライブカメラ画像

2D動画 静止画
{{ photoImg }}
さつえい日  :  {{ photoDate }}
さつえい場所  :  {{ photoZone }} ({{ photoWorld }})
{{ photoImg }}
  • エントリーナンバー : {{ entryNo }}{{ optionalYear }}
    {{ entryTitle }}  {{ charaName }}
{{ photoImg }}
{{ entryTitle }}
{{ mangaImg1 }}
{{ mangaText1 }} 
{{ mangaImg2 }}
{{mangaText2 }} 
{{ mangaImg3 }}
{{ mangaText3 }} 
{{ mangaImg4 }}
{{ mangaText4 }} 
  • エントリーナンバー : {{ entryNo }}
    {{ charaName }}

ザラターンの冒険日誌

2023-02-25 22:27:13.0 2023-02-25 22:44:53.0テーマ:その他

空を目指して(14)(ver6.1までのネタバレ注意)

( くそ…やっちまった…
  完全にやらかしてしまった…!


悪神リナーシェの心域。
コルレーンらしき王国にて。
荒廃した小さな王城を、おれは一人駆けていた。
そう、一人でだ。

失踪したエスタータを探していた 我々だったが…
いつの間にか、ツキモリとも
はぐれてしまっていたのだ。

と、言うのも…
一つ言い訳が許されるならば。


この『心域』と呼ばれる場所では、
空間を構成するコトワリが、アストルティアとは
微妙に異なっているらしいのだ。

具体的には。
例えば、とある部屋の扉を開いたとする。
普通なら、その先に廊下があったり、
別の部屋に続いていたりするのだが…

ここでは、まるで演劇の幕が切り替わるように…
まるで心域の主の、思い出アルバムの
ページをめくるかのように…

扉の先が、
全く異なる空間、異なる日時へと
繋がっていたりするのだ。

おそらくはこれも、現実とは異なる、
幻夢のようなものなのだろうが…

ともかく、おれがそれに気づいた時には、
後ろに居たはずのツキモリと
はぐれてしまっていたのである。

しかし。

現実のアストルティアが今、何月の何日なのか
分からなくなりそうな錯覚を覚えながら
がむしゃらに駆け回る内に、
空間どうしの繋がりには
きちんとした法則性がある事にも気づく。

仕組みが分かってしまえば、いわゆる
『旅のとびら』をくぐるのと似たような感覚で
移動でき、そして移動を重ねる内に、
心域全体の規模も、そこまで広くは無さそうだと
分かってきた。


( この分なら、案外何とかなるかもしれない。


一度桟橋まで引き返そうとも思ったが、
今はその時間も惜しい。
もう少し捜索を続けてから考えるとしよう。


荒廃したコルレーン城の様子を、改めて見渡す。


英雄リナーシェの人生は、決して栄華や栄光だけに
彩られたものでは無かったのだろう、と
察するに余りある光景だが…
今はそれを詳しく調べている場合じゃない。

影法師のような住民も、怪しい本棚も。
今はおあずけだ。


( あと開けてない扉と言えば…


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


( 三階のテラス。ここか。


扉を潜った先に見えた光景は…

おれにとっては意外な事に、
見覚えのある風景だった。


( ヴェリナードの王城、か…!?


まあ、始原の歌姫が彼の国の始祖ならば、
この風景も当然の話ではあるか。


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


白亜の王城に入ってすぐ、人の気配を感じた。


仲間の誰かならば良かったのだが…
どうやら逆のようだ。
手頃な柱の影に急いで隠れる。


( 海賊…!


何やら、騒ぎながら食事をしているようだ。

数は…6、いや、7人。
仲間に魔物使いでもいるのか、
内一人はサマーウルフに見える。

そのまま聞き耳を立てる事にする。


『 いやー、思い掛けず
  ヴェリの城で酒盛りとは、
  コイツァご機嫌スねぇ!
  腐れマホー戦士どもも出てこね~しww

『 最初はワケ分からん場所だと思ったけど、
  慣れたらどって事ァねェな!

『 どうです、お頭!
  ここを新しいアジトにするってのは! 
  活動範囲がぐんと広がりますぜ!


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


( あいつが船長か…


お頭、と呼ばれた男…似合わない顎ひげを蓄え、
眼帯を着けたウェディの青年…は、何やら
腕を組んで、考え事をしているように見えた。


『 アォォン?どした、お頭ァ?

『 いや…わりィ、
  ちょっと寝てた。


首を傾げるサマーウルフの言葉に、
頭は少し、とぼけた様子で答えた。
そして…無造作に頭を掻いたと思うと…


『 あァ、それより…
  お客さんが来てるみたいだな。


( !? )


『『『 えッ!? 』』』


子分達が、一斉に辺りを見回す。


『 そこに誰か居やがるな?
  出て来やがれ!


船長は、明らかにこちらを見て叫んだ。
何という洞察力、勘の鋭さだ。

この重装備では
下手に移動しようとしても
バレそうだし…
腹を括って、おれは大人しく姿を見せる事にした。


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


『 テメェ、何もンだワォォン!?


サマーウルフが威勢良く吠える。


『 見ての通りただの冒険者だ。
  ここへは探索に来たんだが、
  ドジって仲間とはぐれちまってね。


…おれはひとまず、正直に答える事にした。

海賊とは言え、もしかしたら、
キャプテン・マドロックのように、
話の通じる相手かも知れない、と
思ったからだが…

その淡い期待はすぐに裏切られる事になった。


~つづく~
いいね! 20 件

ログインしていないため、コメントを書くことはできません。


戻る

ページトップへもどる