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元騎士

ザラターン

[ザラターン]

キャラID
: ER367-139
種 族
: オーガ
性 別
: 男
職 業
: バトルマスター
レベル
: 130

ライブカメラ画像

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ザラターンの冒険日誌

2023-03-04 21:56:14.0 2023-03-17 20:56:38.0テーマ:その他

空を目指して(15)(ver6.1までのネタバレ注意)

『 アンタ等、海賊だろう?
  こちらは揉め事を起こしたいワケじゃ無い。
  無事仲間と合流できたらここを出て行くから、
  ここは一つ、見なかった事にしてくれないか。


…海賊と遭遇してしまった おれは、
いちるの望みに賭けて、そう提案した。
しかし…


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


『お頭』と呼ばれていた男は、遠くから
まるで値踏みするように おれの全身を見回したと
思うと、こう言い放った。


『 あァ、いいぜ、見逃してやる。
  ただし…
  その お高そうな剣と鎧、ついでに
  有り金全部、置いてったらなァ!

『 さっさとパンイチになりなァ!
  腰抜け野郎!ギャハハハッ!


頭の口上に続いて、子分達がゲラゲラと笑いだす。

…野郎、実際『値踏み』してやがったか。
おれは大仰に肩をすくめてみせた。


『 そりゃ無理だ。
    …と、言ったら?


おれの言葉を予想していたか、頭は
無造作に前髪をかき上げると、ニヤリと笑う。


『 俺等は要らねェ仕事が一つ、
  そしてアンタは失う物が一つ
  余計に増える事になるねェ。
  お互い面倒は少ねェ方が良いよなァ?

『 なるほどね。


…どう考えても、こいつ等は普通に悪党だ。

となると…

奴らをこのフロアから解き放つのは危険。
だが逆に言えばそれは、奴らがここに居る限り、
仲間の安全は、ある程度保証されると言う事。


( 腹を決めるしかない、か。


覚悟を決めて、おれは大きく息を吸い込んだ。


『 分かったよ。
  じゃあおれも、残念だが仕事を一つ
  増やさなきゃならん。

『 あ?


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


『 今からアンタ等全員 ふん縛って…!
  魔法戦士団に!
  突き出したるァッ!


おれが気合いを入れてそう叫ぶと、
海賊達は一瞬、キョトンとした後、
顔を見合わせて大笑いをし始めた。


『 おい、コイツ大丈夫か?
『 恐怖で頭イカれちまったんじゃね?


程なく、サマーウルフが一匹で、
こちらにつかつかと詰め寄って来る。


『 ワォォン!?
  テメェ、この状況分かってんのかァオン?


狼男は無防備なまま、すごい形相で
メンチを切ってきたので、
おれは己の剣の鞘をむんずと掴むと、柄の頭を
思いっきり、奴のみぞおち目掛けて突き出した。


『 あ、アォォ…ン…!


狼男は切ない声を上げて気を失い、
その場に崩れ落ちる。
ちょっと罪悪感を感じるが…まず一人。


( さて、後はおれ自身が
  どう生き残るか、だが…


『 い、犬ゥー!
『 テメェ、やりやがったな!?
『 かまわねー!蜂の巣だ!


どこか見覚えのある、白亜の廊下。
我が身に突きつけられるは、
無数の銃口。 


( くそ、何故だ、
  どうしてこうなった…!


いいや、今は考えている場合じゃない。
盾を構え、剣を抜き放ち、
気合いの声と共におれは駆け出した。


海賊達は容赦なく発砲して来るが…


『 短銃の散弾ごときで
  重装兵を止められるかッ!


大盾に加えて重鎧を着込み、
防護服の下にも鎖帷子を仕込んであるので、
この身には豆鉄砲ほどの痛みしか通さない。

そのまま奴らとの距離を縮めるべく、
銃撃の嵐の中を疾走する。


『 ま、マジかよコイツ!

『 ならコレはどうよ!?


迫り来る鋼鉄男に恐怖したか、手下の一人が
あろう事か、廊下の先に
小ぶりの大砲を設置、そして着火した。


☆   ☆  ☆   ☆   ☆


『 流石にコイツは止められねェだろ!
  消し飛べや、時代遅れの騎士野郎ッ!


確かに、大砲の前に鎧など意味を成さないだろう。
喰らえば、きっとひとたまりも無い。
だが…!


みなぎる闘志と、生きる意志が…
我が手の中で、紅蓮の戦旗となって具現する!


『 パラディン…ガードッ!!


不動。ずっしりと腰を落とし。
廊下の先の大砲を、静かに見据える。


( 見極めろ。射角、弾道…


程なく、爆音と共に大砲が火を噴く!


( 今ッ!!


砲弾がこの身に届く寸前で。
渾身の力を込めて、おれは大盾を裏拳の要領で
逆袈裟に振り抜いた。


『 ぬゥウンッ!!!


果たして。
明後日の方向に弾き飛ばされた砲弾は、
轟音と共に、廊下に立ち並ぶ壮麗な柱の一つを
見事に粉砕した。

その様子を、目が飛び出し、アゴが外れんばかりの
表情で見つめる海賊達。


『 ば、化け物か…!


絶対防御は30秒と保たないのだが…
奴らが勘違いすればシメたもの。
おれは精一杯、ハッタリとドスを効かせて
呟いた。


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


『 化け物じゃない…
  パラディンだ。


~つづく~
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