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元騎士

ザラターン

[ザラターン]

キャラID
: ER367-139
種 族
: オーガ
性 別
: 男
職 業
: バトルマスター
レベル
: 130

ライブカメラ画像

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ザラターンの冒険日誌

2023-11-18 11:15:23.0 2023-11-19 09:01:54.0テーマ:その他

折れた魔剣(16)(※ver6.4までのネタバレ注意)

『 帰れ!! 


ベラストル邸前。
端正な顔立ちの門番が、無慈悲に怒鳴る。


…どうしても冥曜石を諦めきれなかったおれは、
ダメで元々、ベラストル家に
掛け合いに行く事にしたのだが…

我々が門前に立っただけで この有様である。
ツキモリの言った通り、取り付く島は無さそうだ。
だが、ここまで来て
簡単に引き下がるワケにはいかない。


『 どうしても必要な物なんだッ!
  主様に話を取り次いで貰うだけでも…!

『 黙れ薄汚いドブネズミめ!
  リンベリィ様が、お前達のような輩と
  お会いになる筈が無いだろうッ!

( ど、ドブネズミ…


仲間達を振り返ると、ツキモリが
『案の定』と言う顔で かぶりを振った。
エスタータも少し怒った顔をしたが…

しかしそこは職業柄なのか、
一瞬で見事な営業スマイルに切り替えると、
軽やかに門番の前に躍り出る。


『 ままま、そー言わずにさ!
  まずは詳しい話だけでも聞いてよ、
  カッコいいお兄さん!ね!

『 帰れと言ったッ!
  馬鹿にしているのか!!


しかし門番はあろう事か、いきなり両腕で
エスタータを勢いよく突き飛ばした。

無防備に転びそうになる彼女を慌てて支えるが、
衝撃の反動で、彼女のさげていた道具鞄が
腕から離れて地面に転がり、
中身を派手に散乱させてしまった。


『 あー…!!
  くぅ…やったなあ…!

『 おいおい、これはさすがに
  やり過ぎだろう。

『 う、うるさい!
  さっさと失せろ不審者どもッ!!


睨み合うおれ達。
一触即発の、場の空気。


( おい待て、お前ら!
  ここで騒ぎを起こしたら、
  色々面倒な事になる!


ツキモリがそう囁いて はっと我に帰るも、
時すでに遅し。
屋敷の扉が開いたかと思うと、
不機嫌そうな、少女の声が聞こえてきた。


『 騒々しいわね。
  一体何事…?


その途端、門番の顔色が瞬く間に変わる。


☆   ☆ ☆   ☆   ☆


『 は、はっ!
  申し訳ありません お嬢様!
  ただの不審者にございます!
  今すぐ追い払いますので…!

( リンベリィ…!?


…幸か不幸か、件のお嬢様の登場だ。
いや、これはむしろ千載一遇の
チャンスなんじゃないか?
この機を逃してはならない…!


『 す、すいません!
  あの…!おれ達『冥曜石』を探してここに…
『 うわ何これ!
  屋敷の前にゴミをばら撒かないでよね!
  めちゃくちゃじゃない、もう!


おれの言葉を気にも留めず、
彼女は地面を一瞥して甲高い声を上げた。

ゴミ…おそらく、散乱したエスタータの
道具達の事を指しているのだろう。
鼻から蒸気を噴き出さんばかりの
吟遊詩人のスカーフを、
手綱のごとくツキモリが引っ張る。


『 さっさと片付けてよね!
  って…あら?


突如、怒っていたリンベリィの声色が変わる。
何事か、と彼女の視線を追ってみれば…

エスタータの道具の中の一つに
なにやら興味を惹かれているようだ。


『 あら?あらあら?


まんげつ草でも無ければ、
鍋のフタでも勿論無い。
彼女の視線の先にあったのはー…



☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆



これは…『ぎゅっとちゃん人形』?

一昔前に、冒険者達の間で
一大ブームを巻き起こした、腕に装着する仕様の
ぬいぐるみのシリーズだが…

これは魔王アスバルモデルか?
魔族の物もあったとは初耳だ。


『 ね、ねえ!
  コレ…どこで!?


リンベリィは素早く人形を拾い上げると、
大切そうに埃を落とし始めた。
門番も含め、呆然となる一同。


『 えっと、コレは…
  少し前に、困ってる旅人を助けた時、
  お礼にって貰った物なんだけど…

  ぎゅっとちゃん、趣味に合わないから
  使ってはないんだけど、
  『お手製』だって言うから、
  な、なんか捨てるのもアレでさ。


面食らって、しどろもどろに説明する吟遊詩人の
言葉の何処かに何かを見出したのか、
リンベリィはカッと目を見開く。


『 ね、ねえアナタ!
  その旅人の名前っ!
  シリルって言わなかった?


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


『 あー、
  なんかそんな感じだったかも!

  こう…線が細くって…
  少し陰があるイケメン、的な…


『 !!!!


そこまで聞いた所で、
リンベリィは目を輝かせて、
ポンと両手を打った。


『 ねえ!アナタ達…
  冥曜石を探してるのよね!ね!!


…かくして。
一同、展開に追いつけないまま
トントン拍子に話は進んでゆき…

人形と交換と言う形で、呆気ないほど簡単に
冥曜石は我が手に収まる事となったのだった。


~つづく~
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