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元騎士

ザラターン

[ザラターン]

キャラID
: ER367-139
種 族
: オーガ
性 別
: 男
職 業
: バトルマスター
レベル
: 130

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ザラターンの冒険日誌

2023-12-09 23:37:49.0 2023-12-10 02:58:13.0テーマ:その他

折れた魔剣(18)(※ver6.4までのネタバレ注意)

珍しくモヤの出ない、晴れ渡るネクロデア。
旅程より大幅に遅れて、おれ達はこの空の下に
帰って来ていた。

と、言うのもー…


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


『 大体、お前が
  「パイ食べた~い」とか言って
  樹海の方に暴走するから
  めちゃ迷子になったんだろが
  くそ雑魚ナメクジッ!

『 だって~…!
  ツキモリいたら楽勝だと思うじゃん?

『 うっせー!
  あの辺までは詳しくねぇわ!


…とまあ、こういう顛末である。


『 ちょ、なに一人で笑ってんの!
  大体ザラさんだってさあ、
  樹海で遭った「くらやみハーピー」に
  鼻の下伸ばしちゃってさあ!?


苦笑いで肩をすくめている所に不意打ちを貰い、
おれは鼻水を吹き出しそうになった。


『 んなッ!?
  ち、ちーがーいーまーすぅー!
  アレは魅了の魔力によるもので
  不・可・抗・力だったんですゥーッ!!

『 うっぜ、
  「ダークアイ」でも着けてろや!
  ご大層な背中の槍が泣くぞ!

『 ぐゥ…ッ!?
  で、でも…


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


『 美味かったよなあ、
  さんざ迷ってたどり着いた
  トポル村のクラムパイ…!

『 うん、んまかったぁ~…!

『 一生忘れねェ味になったぜ…
  色んな意味でな…


『 わっはっは!


…三人で追憶のヨダレを垂らしていると、
ふと、すぐ近くから聞き覚えのある笑い声が
響いてきた。

ギョッとして辺りを見回すと…


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


『 賑やかだな、君達の旅路は。
  いや、結構結構!

『 男爵いつの間にッ!


どこからともなく突然現れたデッドリー男爵は、
顎をカタカタと鳴らして笑っていた。


『 「ちーがーいーまーすぅー!」の
  くだり辺りから、すぐそこに。

『 ちょっ!?
  最悪じゃないですか!
  最悪じゃないですかッ!!

『 わはは!
  まあ、何はともあれ、
  無事で何よりだよ、諸君。
  おかえり。


まったく、やれやれだ。
おれ達は顔を見合わせ、
そして改めて、笑顔で男爵に向き直った。



『 えっへへー、たっだいまー!



『 うむうむ。
  その様子だと、冥曜石は…


『 ええ、ここに!
  ま、手に入れるまで、ちょっとした冒険には
  なっちまいましたが。


『 エクセレントッ!!…流石だ。

  さあ、立ち話もなんだ。
  我が屋敷で、茶を淹れるとしよう。
  聞かせてくれたまえ。


  君達の…此度の冒険譚を。


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


『 わっはっは、
  それは大変だったな!

『 まったくだぜ…


『 でも、この石があれば!
  すっごい強くなるんだよね、新しい剣!
  シャキーン!て。


『 ああ、それなのだが…


エスタータが、身振り手振りで
剣を振る仕草をするのを見て、
男爵は、少し申し訳無さそうにこうべを垂れた。


『 冥曜石は貴重ではあるが…
  魔法のアイテムとしては大した力を
  秘めているワケでは無いのだよ。
  言うなれば、そう。

  ただの『飾り』だね、剣の。


『『『  えっ  』』』


三人、キョトンとした顔になる。



『『  えええッ!!?  』』』



…しかし思い返せば、
少し違和感は感じていたのだ。
本当に強力な魔石なら、もっと知名度があって
然るべきなのでは、と。


『 いやはや、すまない。
  わざわざ冥曜石を用意して貰ったのは、
  私の個人的なこだわり…
  いや、心残りゆえ、だったのだ。


『 心残り、ですか?

  
『 君達がもし、この石を
  本当に持ち帰ってきたなら、
  語ろうと思っていた話がある。
  聞いてくれるかね?


おれが頷くと、
男爵はおもむろに語り始めた。


生前、よく剣を打ってあげていた友が居たこと。

友が、冥曜石を探していたこと。

そして…男爵のその友こそが、
おれがかつて、男爵の依頼で対峙し、
死闘の果てに浄化したダークパラディン、
その人だったこと…


( ダイト…それが、
  あの闇騎士の、名前…


『 結局、冥曜石が見つかる前に戦争は始まり…

  私はついぞ、彼…あいつに…
  剣を渡してやる事が、出来なかった。

  石の事は永らく忘れていたが…
  君が、この折れた魔剣を携えて
  私の前に現れたあの日。

  ふいに、あいつの影が君と重なって、
  思い出す事ができたのだよ。


『 そう…だったんですか…


『 冥曜石で飾った魔剣。
  それが、私の…私達の…
  心残りだった、と言うわけだ。


~つづく~
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