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元騎士

ザラターン

[ザラターン]

キャラID
: ER367-139
種 族
: オーガ
性 別
: 男
職 業
: バトルマスター
レベル
: 130

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ザラターンの冒険日誌

2023-12-23 11:30:13.0 2023-12-23 22:08:25.0テーマ:その他

折れた魔剣(20・了)(※ver6.4までのネタバレ注意)

黒鋼の刀身に生まれ変わった魔剣を静かに構え、
攻めの型を取ってそのまま二、三度素振りをする。

うむ、この重さ、振り心地…!
見た目は変わっても、使い勝手はまさしく
我が愛剣、そのものだ。


『 こりゃあいい!
  ありがとうございます、男爵!


剣を鞘へと戻し、デッドリー男爵に礼を言う。
男爵も満足そうに頷いた。


『 うむ!その剣は私にとっても
  最高傑作となった。
  強度、しなやかさ、そして切れ味。
  どれを取っても申し分無いはずだよ。
  
  黒鋼と、そして冥曜石を使った魔剣。
  今になって我が願い、成就するとは。
  …まったく人生とは、分からないものだ。


そう言って感慨深そうに空を見上げる男爵の姿が、
ふとした瞬間、淡い光に包まれ始めた。

一体何が…
い、いや、これはまさか…!


『 だ、男爵!身体が…!?

『 なんか半透明になってねえか!?

『 む、むお!?これはいかん!
  逝かん、まだ私は逝かんよッ!?


場が騒然となる中、
男爵が気合いを入れると、
淡い光は粒子となって霧散していった。


『 ふう、やれやれ。
  いやはや生前の大きな未練が一つ無くなって、
  危うく成仏してしまうところだったよ。

『 危なかったねえ。

( 危なかった、で良いのか?


…男爵にとってそれは、
むしろ喜ばしい事なのでは…?

エスタータの言葉を若干疑問視していると、
それを見透かしたように男爵は笑った。


『 こんな姿になってはしまったが…
  私は今の生活もわりと気に入っているのでね。
  
  墓守の事もある。
  ナジーン殿下にも会わねばならんし
  それに…

  その剣が、いつか再び折れた時。
  直す者が必要だろう?

  君がその剣を必要とする限り…
  何度だって、この私が鍛え直そう。

『 男爵…!
  あ、ありがとうございます。


『 うむ。折れてしまったものは
  何度でもまた、直せば良いのだ。
  剣も、国も。…そして人も、ね。

  だが、命はひとり一つだけ。
  君達はまた、危険な戦いに赴くのだろう?
  あまり無茶はせぬように、な。


素直に頷く我々を見て、
男爵は何かを思い出したように掌を打った。


『 そうだ。鍛冶場の先に、
  装備品の倉庫があるのだ。
  餞別と言ってはなんだが、
  君達が気に入った物が もしあれば、
  好きに持って行くといい。

  少々埃っぽいが…魔力のこもった品々だ。
  劣化はしていないはずだよ。


『 えー!?
  さ、さすがにそこまでは…!

『 あ、あたしあんまし
  戦わないんだけど…

『 何、遠慮は要らないさ。
  私にはもう必要の無い物だからね。


☆   ☆   ☆


…結局、男爵の御言葉に甘える事にした我々。

彼に促され向かった倉庫には、
金属製品のみならず、
実に様々な装備品が保管されていた。
武具屋さながらの風景に目を奪われるおれ達。


『 これは…どれにするか迷うな…!

『 わっ、普通に服とかもあるよ!
  テンション上がってきたー!

『 掘り出し物、見つけてやるぜ…!


☆   ☆   ☆


『 抗魔仕様の鎧か…良いなこれ!
  でもこれも良い…ううむ。

『 ツキモリこれ良いんじゃない?
『 女物じゃねーか殺すぞ!

『 似合うと思うんだけどなー


…そんなこんなで、小一時間が過ぎたのだった…




☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆



『 …よしッ!



☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆



『 ふん、こんなとこか。



☆   ☆   ☆ ☆    ☆   ☆



『 よかったー!
  サイズ合うのあって!



☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


『 おお…良いじゃないか。
  壮観だよ、君達!


倉庫から出たおれ達を、
男爵は拍手で迎えてくれた。


『 ありがとうー、男爵!

『 決戦用の装備として
  使わさせていただきます!

『 うむ…!
  心して行ってきたまえ!
  君達に、暗鉄神の加護があらん事を!
  …良き旅をな。


『 はい!お世話になりました!



かくして。魔界を巡る冒険は終わり、
折れた魔剣は見事に生まれ変わる。
…ついでに防具まで頂いてしまった我々。

ともあれ、
これで決戦の準備は整ったと言うワケだ。


『 待ってろよ…
  ジア・クト!!

『 例によって、
  僕等の出番は無ェかもだけどな。


『 そ、それな…


~折れた魔剣・了~
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