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元騎士

ザラターン

[ザラターン]

キャラID
: ER367-139
種 族
: オーガ
性 別
: 男
職 業
: バトルマスター
レベル
: 130

ライブカメラ画像

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ザラターンの冒険日誌

2024-02-23 22:01:54.0 2024-02-23 22:17:39.0テーマ:その他

ラダ・ガート(4)(※ver6.5までのネタバレ注意)

『 おおおッ!
  グランド…ネビュラーッ!!


闘気の奔流が、光の力となって
我が手の平へと集束される。
雄叫びと共に、おれはその光に
渾身の力を込めて、
眼下のラダ・ガート王に向かって照射した。

ぼちぼちこちらの体力も限界だ。
これが通用しないなら、打つ手は無い!


( これが今の おれの全力だッ!
『 届けぇェェェッ!!


しかし。


『 ぬゥンッ!


王は、空中のおれを見上げてニヤリと笑うと、
気合いの声と共に、再び亜麻色の二刀を閃かせた。
振り抜かれた剣先から発せられたのは、
弧を描いて真っ直ぐに飛ぶ真空波。


『 !!


真空の刃は、瞬く間に おれの眼前まで迫り来て
放ったばかりのグランドネビュラとかち合い…

激しくぶつかり合った二つの闘気の奔流は、
まるで威力を相殺するかの様に
轟音を響かせながら、その場で爆散するのだった。


( まったく甘く無い。というか…!


それどころか当然、近くに居るおれも
その闘気の爆散に巻き込まれるワケで…


『 ほ、ほげえェェェッ!?


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


憐れなオーガは、間抜けな悲鳴を上げながら、
試練場の大地に、本日幾度目か…
その背中を、盛大に預ける事になるのだった。


『 …ここまでにしておこう。
  なかなか楽しかったぞ。


朦朧とする意識の中、近くから
ラダ・ガート王の声が聞こえてくる。


『 今の技は『王牙衝』という。
  一度見せただけで対応してくるとは、
  流石だな。

『 お…王牙衝…
  ご、御指南…ありがとう…ございました…ッ
  …ぐふッ!

『 !
  おい、死ぬなよ…?
  おい、ザラターン!

  おい…!
     ザ…タ……!
          ……………!


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


これが、ラダ・ガート王との
最初で最後の手合わせ。
…その顛末である。


あの後、意識を取り戻した おれは、
王と少しだけ話をした。

ほんの僅かな時間ではあったが…
きっと、忘れられない思い出となるだろう。


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


『 お前の戦い方は、
  古代オルセコの剣闘術を軸として、
  ガート騎士戦技と、冒険者としての
  自己流を混ぜ合わせた物なのだな。
  面白い戦法で、少々驚いたぞ。


『 古代オルセコの…ですか?
  …ああ!


身に覚えの無い流派を聞いて一瞬、
首を傾げた おれだったが、
なるほど、故郷のルーツを考えれば、
納得のできる話だ。

考えた事も無かったが…村で教わってたのは
そんな歴史ある武術だったのか。


…王に説明がてら、村を紹介していると、
だんだん楽しくなってきた。


『 他にも、師と呼べる存在なら沢山いますよ。
  パラディンの諸先輩方は勿論ですが…

  猫島の巨猫族や…竜頭の魔王。
  災厄の王に…いにしえの竜とか!

  もっとも、仲間と共に挑んでは、
  いつも命からがら生きのびてたんですがね、
  はは…!


『 そうか。
  お前は冒険者として、
  色々な物を見てきたのだな。
  
  俺もな…元々は孤児の出で、
  お前と同じように冒険者をしていたんだ。


『 えっ…!


王はそう呟くと、
当時を懐かしむように、目を細めた。


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


『 あてどなく世界を放浪していたものだが、
  いつしか『偽りの太陽』の侵攻が始まり…

  一族を連れて、転戦しながら
  安住の地を探し歩いているうちに、
  段々と大所帯になってきてな。

  そんなこんなで、そいつらを護るために、
  まあ成り行きで国を興し、王になった。


『 成り行きで!


…しかし、それも王の冒険者としての実力、
そして何より、器と人柄が為せた業だろう。
誰にでも出来る事では、決して無い。
紛れもなく英雄の偉業だ。


『 ふ、当の本人は、
  のんびり地図でも描いている方が
  性に合っていると言うのにな…

『 …地図、ですか?


この浮き島にも、実はその為に来たのだ、と、
王は描きかけの地図を見せてくれた。
厚めの羊皮紙に、浮き島の地形が精密に
描かれている。


冒険するには、地図は必須。
そう言い切れる程に、
地図と冒険者は切っても切れない関係にある。

中には、マッピング趣味が高じて、
もはや地図を描くために冒険をしている、
という本末が転倒した者も居る程だが…


まさかラダ・ガート王がその類だとは、意外や意外。なんだか、親近感がわいてきた。


『 その地図作成の途中で、
  この変な奴を見つけた、と言うワケですな。

『 ふ、そう言う事だな!はっは!


~つづく~
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