私は仕事上、警察署に定期的に通っている。
書類や拾得物を届ける為に。
ちょっとしたお巡りさんだね!ってくらい通っている。
そして今日も…。
『すいませ~ん、拾得物の届けに来ました。』
担当「確認しますね。」
『はい。』
山さん「おう、やっとるか!」
担当「あ、山さん。おっざーす!」
山さん「バカヤロー!野球部みたいな挨拶はやめろ!
今、てめーが握ってるのはバットじゃねえ!
地域の皆さんの安全だぞ!」
担当「はっ!失礼致しました。」
『迫力のある方ですね…。』
担当「この人は、岩田信郎さん(仮)。交通課の刑事で通称山さんです。」
『何で山さんなんですか?』
山さん「兄さん!」
『えっ?はい…』
山さん「きのこの山とたけのこの里、どっち派だい?」
『た、たけのこの里ですかね。』
山さん「なにぃ!」
『えっ?(しまった!きのこの山の方が正解か!)』
山さん「俺はけんちゃんラーメン派だ!」
『…。(お菓子ですらねえ!)』
担当「登山が好きだから、山さんです。」
『なるほど…。(そこはきのこの山が好きって言えよ!)』
山さん「で、今日のブツはなんだ?」
担当「はい。ハンカチ、シャーペン、サングラスですね。」
『はい。』
担当「金銭的な価値はありませんね。」
山さん「バカヤロー!てめーの目は節穴か!」
担当「へっ?」
山さん「このハンカチを見ろ!」
『普通のハンカチじゃないんですか?』
山さん「これはな!今年小学生になった、よしこちゃん(仮)が、
幼稚園の卒園式の時に仲が良かったけど引っ越しの為
同じ小学生に入学出来ない一郎君(仮)に、
僕達は違う小学校に行くから、僕の汗が染み込んだこのハンカチをあげる。
これで僕達は何時でも一緒だよ。
ダウニーで匂いを上書きしちゃダメだよ!
一郎君(仮)…
よしこちゃん(仮)…。
ってゆう、よしこちゃん(仮)の思ひ出がいっぱいな
ハンカチかもしれないんだぞ!」
『はあ…。(幼稚園児がそんな事するかよ!)』
担当「そ…それは大変だ!すぐによしこちゃん(仮)を捜さないと!」
山さん「このシャーペンはな…。つとむ君(仮)が小さい頃から通っていた
近所の美味しいケーキ屋さんが閉店になって、
店主と仲が良かったつとむ君(仮)に
ごめんね、つとむ君(仮)
もうケーキは作れないんだ…。
不景気で。
ケーキだけに…。
そんなのヤダー!えーん、えーん。
後、くだらないよ~!えーん、えーん。
最後にうちの電話番号が印字されたペンをあげるから大事にしてね…。
ヒック…、うん…。ヒック…。
いつか車を買ったら、ナンバープレートの番号に採用してね…。
ケーキ屋さーん!
てゆう、悲しい過去が詰まったシャーペンかもしれないんだぞ!」
『…(番号余るわ!)』
担当「チックショー!世知辛い世の中だぜ…。」
山さん「このサングラスもなあ!悲しみとロマンチックが止まらねえ逸品だぜ。」
担当「山さん…、俺もう限界です…。
思い出に押し潰されそうです…。もう上手に笑えませんよ…。」
山さん「バカヤロー!お前も警察官ならしっかり現実を見ろ!」
『(妄想だろ…)』
担当「はい!俺、現実と向き合います!」
山さん「よし、その意気だ!このサングラスはな…。」
『あの…すいません…。』
担当「何ですか!今、良いところなんですよ!」
『仕事してくれませんか…?』
担当「…。」
山さん「…。」
こんな展開が毎回…
あったら、楽しいのにな…。
実際は、待ってる間パズドラやってるだけです(*/∀\*)。
あっ!
最近はツールで釣りやってます♪(*´ー`*)
でもレベル上がらなさ過ぎて心が折れてます…。
もうレベル24でカンストにして下さい…。