「大魔王クーネスさまのご活躍により魔界も大魔瘴期の危機を越えようやく平和が戻ったものの…大魔王様のご不在が続いて寂しいものですな」
「毎週エピソード受けに来てんだろが?」
「そういう事ではなく大魔王としての佇まいが無い事が、この家老のカーロウめにとっては心残りでして…」
「今日は暇だし付き合ってやらん事もないがどうしたらいいんだよ?」
「おお!ではまずお召し物から…」
「あっ、おい…」
「大魔王様ともなればそれに相応しい装いをしていただかなくては!」
バタバタ……
「我こそは破面の大魔王ケイヌス…」
「さすがはクーネス様、見た目が変わるだけで即座に役に入る集中力は目を見張るものがありますな!少し巻き舌気味な自己紹介が気にはなりますが」
「我を破る勇者よ…疾く来い…」
「あっもう役に入られるのは大丈夫ですぞ」
「勇者が来ないから魔王業も暇だな。アンルシアはまた寝てるしやる気あるのかアイツ…」
「いずれ他の勇者が来てもいいようにクーネス様には大魔王たる振る舞いをお忘れなきよう…」
「んー、そうだな。ほんとに来た時セリフ噛んだりしたら嫌だもんな」
「この機会に少しリハーサルをしてみましょうか?」
「あー、いいねぇ!登場時にスモークなんかも炊いちゃってさ!」
「となれば禍々しい楽曲も必要ですな、冒険日誌では伝えようがないのが残念ですが」
「よし、俺は最終メイクしてるから演出は頼んだぞ!」
「はっ!ありがたき幸せ…」
……
♩〜
(BGM)
「勇者よ、よくここまで来た…気の遠くなるような年月を越え我が力は神々を超えた」
ズン…
ズン…
「勇者よ、我が紡ぐ新たな時代の礎となるがいい!!」
プシューーーーー!!!(スモーク)
もくもくもく…
「さぁ…死力をとし…ヴェヘッ!…死力をとしてたたかっゲホッゴッホ!!おい、駄目だこれ…ウェッホッッ!」
「申し訳ありませんクーネス様!キズモ達も張り切りすぎたようで…」
そろそろVer7触れていいか?