(※思い出アルバムの隠し写真があふれてきたので
ここで一部だけ好評(公表)してみるのである)
吾輩は鬼である
名前はもうある
どこで生れたかとんと見当がついている。
何でも薄暗いじめじめした所でズーボーズーボーと
泣いていた事だけは記憶している。
吾輩はここで始めてプクリポというものを見た。
奴の耳をかじってみるとコリコリと歯ごたえがあり
噛むほどに味わい深かったことを覚えている。
奴の毛を口に含んでみれば、ふわふわとした感触があった。
口の中で溶けていく感覚を楽しんだ(そしてもう1匹には逃げられた)
奴の子供を捕まえてみると驚く程プニプニで・・・
気づいたらきれいにたいらげていた。
「ふふふ、もうよしたまえ」の一声とともに
頭も尾もダーマの力に任せてもう狩りはしない事にした。
次第に楽になってくる
苦しいのだかありがたいのだか見当がつかない
吾輩は死ぬ
死んでこの太平を得る
太平は死ななければ得られぬのだ
だが、くさいくさい
ありがたくはないありがたくは・・ない。