「はぁー」
とフウラはため息をつく。
風乗りになってから毎日が忙しい。
お陰でまともに睡眠もとれていない。
「フウラちゃーん!」
とフウラの親友アカシがやって来た。
「フウラちゃん、最近だいじょうぶ?」
「?」
「だってほらずっと風乗りだからって働いてるんでしょ?
さすがにすごく忙しすぎるなぁーと思って… 」
「でも、街の為だもの。私は頑張らないといけないから」
とふっと小さく微笑むとすぐに行ってしまった。
アカシ「フウラちゃん、ホントに大丈夫?
それに今日七夕なのに…可哀想 」
アサナギ「あ?フウラがどうかしたってのか?」
アカシ「アサナギさんっ!フウラちゃんがずっと働き詰めで
ロクに休みももらえてなくって…今日七夕なのに… 」
アサナギ「…、だがよフウラはな、あれが一番楽しいんだ
じゃないとフウラみたいな奴があんなに
働きはしないはずだ。 」
アカシ「・・・・・、じゃあ私、フウラちゃんの邪魔になる
だけですね。 」
アサナギ「だとしても、流石にあれは酷い。だがフウラに休めと
言ったとしても休まないだろう。 」
アカシ 「今日は七夕ですし・・・。」
アサナギ「?、七夕…?」
アカシ「七夕知らないのです?
七夕というのはね…
ひこぼしとおりひめという人がいました。
ひこぼしは牛飼いで、よく働いていました。
おりひめも、布で縫ったりしていました。
ある日二人は恋におちました。
そのせいで、二人は仕事をさぼりっぱなし。
それに怒った神様は二人を引き離しました。
ですが、7月7日、七夕の日だけは二人を会わせることを許しました。
というお話なんです」
アサナギ「フウラはその反対だな。さすがにいつも休みは
できないが、今日位はフウラを自由にしてやりたいな」
そうして2人は作戦を練った。
つづく