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ウワサのプリンセス

まりん

[まりん]

キャラID
: HC690-962
種 族
: 人間
性 別
: 女
職 業
: バトルマスター
レベル
: 130

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まりんの冒険日誌

2017-02-15 01:38:34.0 2017-02-15 03:15:50.0テーマ:その他

☆女王ディオーレの青春日記☆特別編Ⅱ!第二話

本日誌はDQXの二次創作です。

注意!
原作とは異なる設定、独自解釈、独自設定、キャラクターの著しい崩壊等が多分に含まれております。
原作の雰囲気を重視される方はご注意下さい。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~    
ヴァース大山林のほぼ中央、小さな橋が架かるその場所。

そこにメルーの姿があった。


やっぱり・・・。


「姫様・・・」

「既に知っておられるのですね・・」

お父様から話を聞いたの。

ここで一体何があったの?

今までだって、辛い任務は沢山あったんでしょ?

あなたのおかげで王国は救われたのだし、魔法戦士の仲間だって十分にあなたの痛みを理解してる。たった一人で魔物の大群を一掃した実力も、羨望の対象になっているじゃない。


「・・・姫様は涙を流す魔物を見た事はありますか?」

・・・・・涙?魔物の?

「似たような魔物を討伐する任務は、以前に何度もありました。」

「人としての心も失くし、狂暴な魔物と化した者の討伐・・・」

「しかし、あの時は・・・」

「あの時の魔物は、私が今まで見た魔物と明らかに違っていた・・・」

「一見すれば、魔物の大群が城に攻め入る姿にみえるのだろうが、そうではなかった・・・」

「涙を流し、悲しい叫びをあげながら助けを求め、救いを求めて城に向かう姿・・・」

「人としての心だけが残ってしまった魔物。」

「国を強く思う民の心、女王に仕える魔法戦士の強い心だけが、魔瘴気の影響を受けなかったのでしょうか・・・何故なのか分かりません。」

「魔物は襲ってきたのではない、苦しみ悲しみから解放されたいが為に、自ら私の剣の前に進み出たのです。」  

「あの時、本当はどうすれば良かったのか今でも分からない・・・考える間もなく、私は剣を抜いた・・・」

「私の任務は魔物の討伐・・・わたしは魔物を切ったのでしょうか・・・それとも・・・」

「私の剣は・・・国を、女王を、家族を、弱きを守る為日々磨き続けた剣!」

「たった一人で国を救った、気高き魔法戦士の英雄?・・・ちがう!!」

「わたしは・・・」


そうだったの・・・


「姫様。お願いがあります。」

「どうか、姫様の歌を・・・ここでさまよう皆の魂の為に・・・」

「お願い致します・・・」


わかりました・・・

ただし・・・

ここで亡くなった皆の為はもとより、あなたの為に歌います。


「何故です?私の事はいいですから。ここで散っていった者に・・・」

あなたには聞こえないの?

ここにいる皆の声が?

私には聞こえるわよ。

沢山の人々が、あなたの事を思う声が・・・何度も何度もあなたに詫びる声が・・・

ここであった出来事以降、さまよい続けているのは、あなたの方よ!

だから・・・ここで、この場所であなたの為に歌います。

「・・・・・」





・・・・海に生まれ 海に生きる。

    それらが我ら ウェディの民。

   
    母なる海に祈りを捧げ

    我らは求める 神のめぐみを。


    大いなる 海の神よ

    我らの命 我らの思い

    守りたまえ 清めたまえ・・・・・・。






無数の光の粒が、メルーの体を包み、何かを語りかける様に漂い。

そして、静かに空へと舞いあがっていった・・・。



「みんな・・・ごめん・・・」

「ありがとう・・・ありがとう・・・・」



メルーは顔を覆い、同じ言葉を繰り返しながら、泣いていた・・・

そして私は・・・夕闇の空を見上げ、人の心の輝きを見送っていた。


~~~~~~~~~~~~~~~~~

最後まで御覧頂き有り難うございますm(__)m

☆女王ディオーレの青春日記☆特別編Ⅱ!第二話と題して、投稿いたしました(*´ω`*)

お時間があれば、過去の日誌を御覧頂ければより楽しめるかと思います。 
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