ひかるの冒険日誌

僕はもう、なんだか続ける気力が無くなってしまって
「ここまでしつこく誘うんだから、行ってきたら？」
って彼女に言ったんです。

彼女の方は「もう少し待ってって伝えたのに、
なんで待ってくれないんだろう？」と困っていたんです。


僕たちは３DSという事もありますし、
チャットに関しては少し他の人よりも入力が遅いんですね。
そして、彼女の方はチームにも所属していますし、
裏でチームに挨拶や返事を返す事もあります。

ですから、チャットが返ってこない時はいつも
じっとそのまま待つという感じでした。

その時も長い間、返事が返ってこなくて
普段ならじっと待っていたはずなのですが、その時は
相手と話してるんだと勝手に思い込んで、
「もう行ってきたら！」って思いで、
ルーラで自宅に帰ってパーティも抜けてしまったんです。

こういう行動ってすごく大人げないですし、
冷静になるとどうして待ってあげれなかったのかって
思いにもなります。

ただ、その時はずっとはくあいのゆびわの事を思っていましたし、
それは彼女のためにやってるって思いもあったんでしょうね。

僕自身はゆびわなんてどうでも良かったですし、
実はその時点ですでに僕の方は完成してしまってたんです。


それから家に彼女も来て、
「なんでそうやって、自分勝手に抜けたりするの？」
と言い合いになってしまいました。

この日誌にしてもそうですが、
僕にとってはティアでは彼女だけになってしまってます。
チームも実は抜けてしまったんです。

ですから、彼女がチームやフレンドと、
そして僕との板挟みになってしまってる気持ちを全然、
その時は考えてあげれなかったんです。

僕としては彼女とずっと一緒にいたいって気持ちでした。
それを伝えるとまた彼女も同じ気持ちだって言ってくれます。

でも、その危険性もやっぱり十分わかってはいるんです。
だからこそ、フレンドやチームの誘いがあったら
遠慮なく言ってねって事もずっと伝えていました。


今回の事はパーティの誘いの仕組みがわかってない事での
誤解も大きかったと思います。
ただ、その事で二人にとって周りとどう付き合っていくかって事を
あらためて考える事にもなってしまいました。

これは最初にケンカした時も同じような事が原因だったんですよね。

ゲームのしくみとして、二人でいても否応なくチャットは飛んできます。
だからこそ起こる問題でもありますよね。

結局、この先どうしていけばいいのかって、
はっきりは答えは出ていないのですが、僕としては
やっぱり今までと同じ気持ちです。

フレンドもチームも大切にして欲しい。

そのためには、もっともっと
彼女の事を考えてあげないとダメですよね。


ケンカの後、しばらくはすれ違ってしまったのですが、
エイプリルフールのイベントに行ったり、
一緒にイルカを探しに行ったりと、
今はまたいつもの仲良しに戻っています。


ケンカをするのは本当に切ないですし、
何よりも彼女につらい思いをさせてしまう事が一番僕はつらいです。
それくらいに純粋でいい子だって思ってるからなんです。


「アルジャーノンに花束を」とシンクロしてる部分の大きなところは、
やっぱり失ってしまう恐さなんですよね。

だから今が本当に愛おしい。