一人の人にこだわる事がどれだけ愚かな事かって毎回思いますし、
その人がいなくなってしまったら他に誰も残りませんよね。
その時からでした、たくさんのフレンドを作って
そうやってるうちに自分に合った人が、
男性なり女性なり見つかるんじゃないかと思ったんです。
その時にきっと僕が求めているのは
相方と言われてるような存在なんだとも思いました。
ですから相方募集のルームに入っての行動をしたりもしました。
とにかくその時はもう
一人でいるのがつらくてしょうがなかったんだとも思います。
そうやっているうちに知り合ったのが彼女だったんです。
最初は一緒にレベル上げをする程度で、
僕の方も意識はしていませんでしたし、
会話という会話もほとんどなかったんですよね。
ただひたすらにバザックスを狩って、
じゃあまたねってそんな感じでもありました。
でも次第に一緒になる機会も増えていってお互いの気持ちも
だんだんわかっていって、僕の方も彼女にひかれていきました。
一緒にクエストを進めていても、
ちょっとした綺麗な景色や夕日に出会うと、
急いでいるにもかかわらず二人でしばらくそれを黙って
眺めていたりもしたんです。
僕の今まで知り合った人は、
いつも急いでクエストを進めるという感じでしたが、
彼女はいつも僕の後についてきてくれて、
僕がどんなに迷ってもそれを責める事もありませんし、
本当に一緒にいて安心も出来たんです。
そうしてるうちにお互いに恋人のようにもなりましたし、
何かのたびに「好きだよ」って言い合うようにもなりました。
相方という言い方もなんだか嫌で、
いつしか僕は本当の彼女のよう接するようにもなりました。