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砂漠のじごくのハサミ

ノノ

[ノノ]

キャラID
: TQ400-888
種 族
: ウェディ
性 別
: 男
職 業
: 天地雷鳴士
レベル
: 120

ライブカメラ画像

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ノノの冒険日誌

2023-12-27 02:17:10.0 2023-12-27 02:20:44.0テーマ:その他

ゆうはん。93「ボスを倒すと、あたりから魔物の気配が消えた! ってやつね」「そーならないタイプの迷宮だとやっかいなんだよな」「呪文禁止縛りとかしてるとね」「ああ、無事帰るまでが冒険だぞ!」【まおぼく】

  第5章 その21

 ……で?

 あたしはドラゴンに向けて言う、
「えーっと、とりあえずアンタ倒すよ? いいの?」
 そもそも、その為にこんなとこまで来たんだし、あたし。
 すると相変わらず不快な重低音が広間に響く。
「小娘よ、そなたには無理だ」
「なによぉ、そんなの、やってみなくちゃ分かんないぢゃん」
 あたしの勇者パワーで、どーん! だよ?
「ワシは倒されるワケにはいかぬ。まぁ、小娘程度のチカラではこのワシに傷ひとつ付けることは出来ぬだろうがな」
「!」
 動けないくせに、なにをエラソーに!
 あたしはカチンと来たね。
「そんなこと言ったって、アンタが親玉なんでしょ? なんてーの、こう……、この辺のボスなんでしょ! 外の魔物はどーするのさ!」
 夜な夜なこのお城から魔物が溢れるって話だよ?
 アンタ倒さなきゃここの地域一帯、平和になんないじゃん!
「小娘よ。そなたは何か勘違いをしているようだな」
 興奮するあたしに対してドラゴンは意外な言葉を響かせた。
「そもそもこの封印はワシ自身が自らかけたものだ。ワシの居場所がバレぬようにな」
「はぁ? アンタが邪悪なるモノだから封印されてるンじゃないの?」
 じゃぁ、魔物たちは? アンタが放って暴れさせているんじゃないの?
「そうではない。単にワシの魔力に引き寄せられて来るだけなのだ」
 ナニソレ、どゆこと……?
 困惑するあたし。
「奴らは本能的に、より強力な魔力を求める習性があるのだ。魔力とは我ら魔族の原動力そのもの。言わば酸素みたいなものなのだ」
「……は? アンタなにを言ってるの?」
 あたしには、ちっとも理解できない。
「だが、確かに。ワシがここにいるのが原因ではあるな」独り言ちするようにドラゴンが呟く。「封印が弱まり、ワシの魔力が漏れ出したせいで魔物共は集まって来おったか。それはワシが呼んだも同然か……」
「ほらぁやっぱり! 魔物はアンタのせいじゃん! なんとかしなさいよ!」
「すまぬが、それは仕方のないことだ。いまのワシにはどうにも出来んことなのだ」
 じゃぁ、あたしは何の為に危険を冒してまで、こんな迷宮に来たってのさ。
 あのヒトだって、何度も犠牲になったし(……八割くらいあたしのせいだけど)、それでもあたしたちふたりで諦めずにここを目指して頑張ったってのに!
「だったら、やっぱり……」
 あたしは再び剣を取って身構える。
「アンタ倒すしかないじゃんかーぁッ!」
「やれやれ……分からぬか、小娘よ」 
 あたしは全力でドラゴンに飛び掛かかった!
「アンタなんてぇ勇者のあたしに倒されちゃいなさーいッ!」
 しょうじょの こうげき!
 ミス!
 ドラゴンは ダメージを うけない!
「く……ッ! なんで、ダメなの……?」
 あたしが斬りかかると何故かその巨体に触れる前に弾き飛ばされてしまった。
 嘘ぉ? さっきは当たったのに。なんで……?

「――おい、キミはそこで、何をしている?」

 声に振り返ると、あのヒトが、そこにいた。
 不死身の彼(正確には死んでも何故か生き返って戻ってくる。謎のヒト)、今のあたしのパートナーだ。やっと戻って来てくれたんだ。
「もぉ! 遅いよぉ、何してたのさぁ!」
 このワケわからん状況を打破してほしくて、ついつい彼に泣きつくあたしである。
 すると彼は、
「え? キミが避けた宝箱の即死トラップに引っ掛かって地上に戻されたので急いでまたトラップだらけの迷路を(落とし穴とかで通れなくなってたから)今度は違う道をこれでも全力で駆け抜けて戻って来ましたけど、何か?」
「ホントすみませんでしたああああッ!」
 全力土下座するあたしだよね。いあ、でもあのトラップは避けなきゃあたしがやられてたんじゃ……?
 それはともかく、彼が来たからにはもう安心だよ。
「さぁさぁ大将、このデッケぇのを、ズバっとやっちまってくだせぇよ」
 ささっと彼の後ろに身を隠すあたし。
「何を言ってるンだ、キミは」
「え……?」
「俺は戦いに来たんじゃない」
 ……あれれぇ?
「た、倒すんじゃないの、ドラゴンを?」
「俺、言ったよな、“竜の王に会いに来た”って」
「それじゃぁ……?」 
「竜の王よ、教えてくれ。――本当の魔王はどこにいる?」
「やれやれ。騒がしくて眠れないではないか。……ほう? これまた懐かしい顔よな、勇者の若者よ」

 ――勇者ッ? え、このドラゴンいま、彼のこと、勇者って呼んだ?
 あたしにじゃなくッ?


 つづく!
※この物語はフィクションです。
 交流酒場で「ゆうはん。」と検索すると、これまでのお話が振り返れます。
 第一回はコチラから↓
https://hiroba.dqx.jp/sc/diary/183827313689/view/1989548/ 
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