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砂漠のじごくのハサミ

ノノ

[ノノ]

キャラID
: TQ400-888
種 族
: ウェディ
性 別
: 男
職 業
: 天地雷鳴士
レベル
: 120

ライブカメラ画像

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ノノの冒険日誌

2024-01-03 12:45:26.0 2024-01-10 20:44:07.0テーマ:その他

ゆうはん。94「いつも旅先とかでさ、“自分は勇者なんですけどちょっといいですか?” って話しかけたりしてたのかな?」「なんていうか、警〇手帳チラ見せみたいな、証明書とかあればいいのにな」【まおぼく】

「竜の王よ、教えてくれ。――本当の魔王はどこにいる?」
「ほう? これまた懐かしい顔よな、勇者の若者よ」
 ――勇者ッ? え、このドラゴンいま、彼のこと、勇者って呼んだ?
 あたしにじゃなくッ?


   第5章 その22


 呪われた城の地下迷宮最深部。遅れてやって来たあたしの仲間の不死の彼に対して、目の前の封印されし石化巨竜は意外な言葉を告げたのだった。

「ちょ、ちょっと待っててばッ! ぜんぜん話が見えないンですケドっ?」
 ワケも分からずに声を荒げてしまうあたしだ。
「五月蠅いぞ、小娘」
 と、ドラゴン。
「ごめん、いま大事な話してるから、キミちょっと黙っててくれる?」
 と、彼。
 ええええーッ? あたし、蚊帳の外ーぉ?
 って、のけ者にされてたまるかっての!
 強引に割り込んでやるもんね。
 あたしは彼とドラゴンの間に入って胸張って、 
「勇者はあたしだよ! このヒトじゃなくて!」
 あたしの顔、ドヤぁ!
「…………」
「…………」
 いや、ちょっと、何か言ってよ、ふたりとも。なんか、ちょー気まずいんですケド?
 ややあって、
「……何を言っておる、小娘よ。その若者こそが本当の勇者であるぞ」
 と、ドラゴンの声が響き、
「うん。なんて言うか、その……悪いな。言い出すタイミングが無かったんだけど」と、彼はばつの悪そうに、

「どうやらそうみたいなんだ。実は俺――、勇者なんだわ」

「ええええッ! 嘘でしょぉおおおッ! 勇者はあたしじゃなかったの?」
 目の前が真っ暗になるあたし。
 そ、そー言えば、あたし誰からも勇者って言われたことなかったわ……。これまでの旅先での会話も全部、自分から名乗ってた。そりゃ残念だわ、あたしってば。それに比べて彼はと言うと、決して自分から主張するワケでもなく、なおかつこんな竜の化物にまで認められているし。……こ、こいつぁホンモノですぜダンナ、ってなもんさね。でも、だとすると……?
 さ~て、ここであたしからの問題でーぇす。
 じゃじゃーん、あたしの出題!
「――じゃぁ、あたしは……あたしは、なんなのッ?」
 そして気になるふたりの回答は――、
「ただの、小娘?」
 と、ドラゴン。
「自称・勇者?」
 と、彼。
「うをおおおおーぃッ! ふたりしてなに言ってンのーぉッ!」
 ざんねん!
 にせ・ゆうしゃの さけびが
 こだまする!
「ちょいちょいちょいちょーいッ! 偽勇者って! 表現がぁ! あたしに対して何かしらの悪意がぁッ!」
「表現……ってなんだ? ちょっとなに言ってるのか分からないんだが?」
「いいよ! 気にしないで! ちょっとメタ発言しただけだよ!」
 あたし大ショーック!
 うおおおおん、これが“我々を見守る神々”からの回答なのかぁ……!
 あたしは必殺・すみっこで体育座りを発動!
 ……あたしは勇者じゃなかった。あたしは勇者じゃなかった。あたしは勇者じゃなかった。あたしは勇者じゃなかった……。
「おぬしら……大丈夫か?」
「うん、たぶん。平気……だと思う。竜の王よ、話を続けよう」
 向こうのほうから、ドラゴンとあのヒトの、――本物の勇者である彼の会話が聞こえてくる。あははー、まぁ、あたしにはかんけーないっすからもぉどぉでもいいっすケドぉ……あたしは勇者じゃなかった、あたしは勇者じゃなかった、あたしはゆ……、
「ふむ。久しぶりだな、勇者の若者よ。あの日――、以来か?」
「いや……すまないけど竜の王、俺はあんたに会うのは初めてなんだ。この身体は勇者そのものらしいが、……中身の俺は、実は別人なんだよ」
「ふむ……そうか、おぬしもまたこの世界に創られた存在なのだな」
 ――ツクラレタソンザイ?
 ナニソレ、広間の隅で膝を抱えたまんまのあたしはドラゴンの言葉が何故だか妙に気になった。
 でも彼は彼でお構いなしに、またあたしには分からないことを口走る。
「頼む! 教えてくれ。本当の魔王はどこにいるンだっ?」
 何かに追い立てられているように叫んだ勇者の彼。
 対してドラゴンはゆったりとした重低音を響かせる。
「ふむ。若者よ、そう焦るでない。ワシとて突然の出現に驚いておるのだ。しかしおぬしから感じるその波動は間違いなく勇者そのもの。ならばどうか先におぬしの話を聴かせてくれないか?」
「俺の話?」
「そうだ。おぬしがその姿――、勇者として目覚め、ここに来るまでに、何をしてきたのかを、だ」
 ドラゴンのその言葉にあたしは激しく同意だ。
 うん。それ、あたしも聞きたいよ。
 アンタの事、もっと知りたい。 
「……長くなるけど、いいか?」
 と言ってから、彼は語り始めた。


 つづく!
※この物語はフィクションです。
 交流酒場で「ゆうはん。」と検索すると、これまでのお話が振り返れます。
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